14日夕方、世界遺産・熊野古道につながる林道で、登山客の女性がクマに襲われけがをしました。

三重県などによりますと、14日午後4時ごろ、大紀町の大内山で1人で下山をしていた70代の女性がツキノワグマに襲われました。女性は頭や太ももなどをひっかかれたほか、右足を骨折しましたが、命に別条はないということです。

現場は熊野古道のツヅラト峠につながる林道で、県が猟友会などと捕獲に向けて罠を設置しパトロールを行っています。

また、県は人身被害が発生したことを受け、大紀町と隣接する紀北町を対象に15日から2か月間クマアラートの「警報」を発表しました。県内では今年、クマの出没情報が急増していて、山に入る際には鈴や笛を携帯するなど対策をするよう呼びかけています。