訪日外国人“過去最多”に 何を見て日本に…世界が紹介する「ニッポンの魅力」
2024年に日本を訪れた外国人の数が、過去最多となったことがわかりました。そんな外国人観光客のみなさんは何を見て、日本へ来ているのか、そして日本の魅力はどう紹介されているのか。日本に来ている外国人観光客に聞きました。
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15日に東京ビッグサイトで開幕したのは、外国人向けのおみやげやグッズを製作する60社が一堂に会した見本市「第1回インバウンド向けグッズEXPO 春」(1月17日まで開催)です。
出展されていたのは…
記者
「一見、刀のように見えますが、抜いてみると『靴べら』になっています」
日本刀に模した「靴べら」(甲冑刀 靴べら4万5000円 参考価格)や…
大越忠製作所 大越保広代表
「日本酒の瓶とかワインの瓶に着せる甲冑(かっちゅう)になります」
ほぼすべて手作りで製作期間約3か月というミニチュア鎧兜(よろいかぶと)のボトルカバー(ボトルアーマー ミニ 8万円 参考価格)。鎧兜でボトルを飾ることができるアイテムです。
さまざまなインバウンド向けグッズが登場するワケは…
サン・フレイム 居蔵英樹営業部部長
「訪日外国人の方が増えているという状況で、このビジネスチャンスにしっかり乗ろうと思いまして」
日本を訪れる外国人の数が、右肩上がりだからです。日本政府観光局が発表した去年1年間で日本を訪れた外国人の数は、約3687万人(推計値)。コロナ前の2019年の3188万人を超え、過去最多となりました。滞在中の消費額も、過去最高の8兆円以上。日本経済にとって無視できない存在となっています。
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15日、浅草にはニッポンを観光中の外国人たちの姿が。どこに魅力を感じているのか聞くと…
スペインからの観光客
「色んなものの最先端を行っている国だと思います。秋葉原に行ったけど、楽しすぎました!」
オランダからの観光客
「きょうは大相撲を見に行きます。大ファンなんです。毎場所チェックしてますよ」
――好きな力士は?
オランダからの観光客
「オオノサト(大の里)」
みなさん、インターネットの口コミやガイドブックを参考に観光しているといいますが、気になるのはニッポンがどんな紹介のされ方をしているか。持っていたガイドブックなどを基に、恐る恐る調べてみました。
「秋葉原」は「大きなライトがあってカラフルで、マンガとメイドカフェがある電気の街」。
フランスからの観光客
「フランスにはメイドカフェがないので行ってみたいです」
一方、秋葉原に並ぶサブカルの聖地「中野」は「ゲームセンターが少ない安い秋葉原」。
オランダからの観光客
「(中野は)フィギュアとゲームにあふれる街です。観光客が少ないのもいいです」
ガイドブックなどの影響力は大きく、多くの外国人観光客でにぎわっていた都内のトンカツ店では…
オーストラリアからの観光客
「ミシュランガイドでおすすめされていました」
別の記事では“非の打ち所がないトンカツ”と紹介された味は…
オーストラリアからの観光客
「ベリーグッド、ベリーグッド、エクセレント」
店主も知らぬところで、味の評判が海外に広まっているそうです。
とんかつ七井戸 今井充史さん
「多いときは半分くらい(外国人が)いらっしゃる。おととしあたりからだんだん来るようになって、アレッていう感じ。どこから情報得たんだろう」
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増え続ける外国人観光客。私たち日本人よりもニッポンの魅力に敏感なのかもしれません。