3年前の日本製鉄有害物質排水問題で当時の責任者と会社を書類送検~千葉海上保安部

2022年、千葉県君津市の日本製鉄の工場から有害物質が川に流出した問題で、法人としての日本製鉄と当時の責任者が書類送検されました。
千葉海上保安部は、2022年6月、君津市にある工場で、有害物質アンモニアなどを基準値を大幅に超える量含んだ排水を誤って海に流出させたとして、日本製鉄と当時の責任者を水質汚濁防止法違反の疑いで、26日に書類送検しました。
当時、この排水の影響で魚が大量死するなどしましたが、これまでに健康被害は確認されていないということです。
また同年4月から7月までに複数回、有害物質のシアン化合物を含む排水を海に流出させた容疑でも、同様に書類送検しました。2017年から断続的に流出がくり返されていたとみられています。どちらの流出も、設備の劣化や不具合が原因のひとつとみられ、千葉海上保安部は、責任者が流出する可能性を十分に予見できたはずだと判断したため、書類送検するにいたったとしています。