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「都民割」が再開で予約殺到 人気の“島旅”に併用可能「限定」電子マネーも…

2022年6月10日 22:29
「都民割」が再開で予約殺到 人気の“島旅”に併用可能「限定」電子マネーも…

ホテルの宿泊料金や観光プランを安く利用できる「都民割」が、10日正午から試験的に再開されました。「都民割」を起爆剤に東京観光の活性化が期待される中、いま、観光客が増えているのが、東京都の島々への島旅です。「都民割」とあわせて使えるお得な電子マネーもスタートしました。

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豊かな自然が魅力の東京・青梅市にあるホテル「かんぽの宿 青梅」では10日、正午になると早速、「都民割」プランの予約電話が殺到しました。「都民割」の利用で、1万5300円~のプランが1万300円~まで割引されます。

マイステイズ・ホテル・マネジメント 吉川英明部長
「きょうのご宿泊から(都民割を)ご準備しております」

10日正午から試験的に再開した東京都の観光支援策「もっとTokyo」、いわゆる「都民割」では、ワクチン3回接種、または検査での陰性確認が条件で、都民が東京都内を旅行する場合に1人1泊あたり5000円が補助されます(1泊6000円以上 1回1人5泊まで)。18歳までは補助額が1000円上乗せされ、よりお得に宿泊できます。

予約が始まる正午前、ロビーには、すでにプランを予約しに来たお客さんの姿がありました。

青梅市民の客
「やっぱりね、きょうは『もっとTokyo』、『都民割』。お得が大好きだから、あるのは時間。早めに(買いに来た)」

正午になると…

青梅市民の客
「都民割引オッケー?」

フロント
「はい」

青梅市民の客
「ありがとうございます」

無事に、予約できました。

青梅市民の客
「ばっちしです。ゲット」

その後も予約は次々埋まり、午後4時前には、用意したプランが完売しました。

マイステイズ・ホテル・マネジメント 吉川英明部長
「お客様が戻ってきていただけるのは、非常にうれしく思っています」

今後は都民割プランにかわるホテル独自の特典をつけたプランを準備するということです。

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都民割の対象になるのは、宿泊旅行だけではありません。

「はとバス」では、都内の観光地を巡る日帰りプランを2つ用意。「都民割」で1人2500円が割り引かれます。(はとバス対象プラン 東京タワーとクルーズ 大人3000円、サンセットクルーズとスカイツリー 大人9300円 ※通常より2500円割引)

「はとバス」でも、正午になると、多くの問い合わせがありました。一時、ホームページがつながらない状態になりながらも、わずか1時間で完売した日程もあったということです。

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「都民割」を起爆剤に東京観光の活性化が期待されます。

いま、観光客が増えているのが、東京都の島々への“島旅”です。10日午前、東京・港区の竹芝客船ターミナルは、船を待つ多くの人でにぎわっていました。

小笠原村への観光客
「イルカ見たりだとか、海で泳いだりだとかできれば」
「海いって泳ぎたい」
「光るキノコも見たいなって」

実はこの“島旅”について、「都民割」とあわせて使えるお得なサービスが、10日にスタートした「しまぽ通貨」です。

小笠原村へ旅行 20代男性
「しまぽ!先日知って申し込む予定です」

「しまぽ通貨」は、東京の11の島限定の電子マネーで、1万円分を7000円で購入できます。(竹芝の一部店舗では利用可)そして、1人で8セットまで買えるため、最大2万4000円分もお得に“島旅”を楽しめるのです。(都民以外も購入可能)

東京都心から約1000キロ、澄み渡る海など雄大な自然が多くの観光客を魅了する小笠原諸島。その中にある父島の宿泊施設も、「しまぽ通貨」に期待を寄せています。

シャンティーバンガロー 深澤丞代表
「『しまぽ通貨』は、現金を持ち歩かなくても小笠原にきて旅行ができる」

さらに、この施設は「都民割」の対象施設でもあるので、都民が「しまぽ通貨」と併用することで、最大で1泊8000円割り引かれることになります。

シャンティーバンガロー 深澤丞代表
「かなりお得です」

基本的な感染対策は継続しつつ、お得に東京を観光できる2つの取り組み。「都民割」は25万泊分用意され、期間は来月末までとなっています。「しまぽ通貨」の有効期限は購入から6か月だということです。(2023年3月31日以内)