“都民割”10日から再開にホテル期待 「最大半額」になる利用プランも…
10日から「もっとTokyo」、いわゆる“都民割”が再開します。世の中の旅行に対する需要の高まりに期待して、帝国ホテル東京では一足先に料金が最大半額になる独自のプランを用意するなど、動きが出ています。
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6日午後5時過ぎ、冷たい雨もすぐに乾いてしまいそうなほどの“熱気”に包まれていたのは、国立競技場です。午後7時20分にキックオフをむかえた、サッカー日本代表とブラジル代表の一戦を見守ろうと、サポーターたちが集結していました。
東京は、徐々に活気が戻ってきていました。
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さらなるにぎわいに期待を寄せていたのは、東京・千代田区で開業してから130年もの歴史を誇る帝国ホテルです。期待が高まるそのワケは、「もっとTokyo」、いわゆる“都民割”が10日から再開するためです。
帝国ホテル東京 客室販売課支配人 村木竜太さん
「前回の都民割でもございましたが、今までホテルをご利用なかったお客様にも、大勢の方にご利用いただきましたので、再開などございましたら、ぜひ皆様にご利用いただければ」
「もっとTokyo」では、ワクチンの3回目接種を終えた人か、検査で陰性となった都民が、今月10日から来月31日までの間で東京都内を旅行する場合、1人1泊あたり5000円が補助されます。
帝国ホテルでは、まだ都民割が適用できるか決まっていないということですが、一足先に、1室の利用料金が最大半額になる独自のプランを用意しました。
帝国ホテル東京 客室販売課支配人 村木竜太さん
「世の中の旅行に対する需要が高まっていると感じまして」
ホテルのレストランなどで最大1万円分利用できる特典つきで、牛肉の煮込みなど、フレンチのランチコースなどを味わうこともできます。もし都民割が使えるとなれば、さらにお得に宿泊可能となるため、より多くの人に楽しんでもらいたいといいます。
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スタートが待ち遠しい都民割。
東京都民
「外出したいなっていう気持ちも高まっているので、使えるものなら使ってみたいなと」
期待が膨らみますが、悩ましいのはその「旅先」です。
“都内”での旅行に限られる中、東京・杉並区にある旅行会社「飛鳥旅行」が注目していたのは“東京の島”です。
飛鳥旅行 村山吉三郎代表
「東京都内のホテルも人気はあるんでしょうけど、1番人気が出てくるというと伊豆七島でしょうね。船で行く旅が非常に人気が出てくるのではないでしょうか」
“東京の島”は、夏休みシーズンにかけて、学生や家族連れの人気が高まるそうです。
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数ある都内の島のひとつ、「伊豆大島」は、色とりどりの魚が泳ぎ回る海で海水浴をするのもよし、雄大な自然をカメラに収めるのもよしと、さまざまな魅力を秘めた観光地です。
ここで70年もの間、おもてなしをしてきたホテルでは、すでに、都民割に関する問い合わせがきているといいます。
ホテル白岩 白井岩仁代表取締役
「夏のシーズンへの期待と、その押し上げとして『もっとTokyo(都民割)』と、強力なプッシュになっていると思います」
感染対策などまだまだ制限はあるものの、旅をお得に楽しめる機会が増えるかもしれません。