旅行サイト「じゃらん」をかたった偽メールが送られています。「全国旅行支援で2万円受け取り」とうたうもので、個人情報が盗まれるフィッシング詐欺への注意が呼び掛けられています。偽メールと見抜いたり、被害を防いだりするポイントを考えます。
■偽メールの件名に「全国旅行支援」
有働由美子キャスター
「番組スタッフにも送られてきたメールで、差出人に『じゃらん net』、件名に『全国旅行支援、20000円旅行期間限定受け取り。』と書かれています。これは旅行サイト『じゃらん』をかたった偽メールで、個人情報が盗まれる恐れがあると注意が呼び掛けられています」
小栗泉・日本テレビ解説委員
「このメールを拡大して見ると、『補助金申請』や多く並ぶ『こちら』という文字、URLがあります。これらをクリックすると、『補助金申請』と書かれた画面に変わります」
■クレカ番号などを入力する画面に遷移
小栗委員
「この画面では名前や住所、生年月日、クレジットカード番号などを入力する欄があり、打ち込むとその情報が盗まれます。いわゆるフィッシング詐欺です」
有働キャスター
「全国旅行支援は今行われていますし、ロゴも本物と同じなのですね」
■偽メールだと気付ける 3 つのポイント
小栗委員
「ただ、今回のメールはよく見ると偽物だと気付けるポイントが 3 つあります。まずは差出人のメールアドレスです。アットマークの後に続くドメインが『じゃらん』とは違います」
「続いて変な文章です。『あなたの情報は真実で有効でなければならず、私たちは確認します』とあります」
有働キャスター
「確かに、違和感ある日本語ですね」
小栗委員
「3 つ目はキャンペーンの内容です。じゃらんは『全国旅行支援 2 万円受け取り』というキャンペーンをやっていません」
「ただ IT ジャーナリストの三上洋さんによると、今回の偽メールとは別に、そう簡単には見抜けないケースもあります。メールアドレスやキャンペーンの内容が本物と同じということもあるそうです」
「ではどう防ぐのか。三上さんによると、とにかくメールのリンクは押さないことが大事。不安であればメールに書かれている会社、今回であればリクルートに問い合わせて確認するといいということです」
■インスタでも...若い世代も詐欺に注意
辻愛沙子・クリエイティブディレクター（「news zero」パートナー）
「最近だと、メールだけではなくインスタグラムでも購入した物が届かない、というような被害も多いと聞きます。『デジタルに慣れ親しんでいる自分は大丈夫』と思っている若い世代も気を付けてほしいなと思います」
有働キャスター
「夏休みの旅行を考えるという時期ですが、ぜひ注意していただきたいです。もし何かを入力してしまったなど困った時には、全国共通の消費者ホットライン『188（いやや）』に相談してください」
（6月7日『news zero』より）
