沖縄県那覇市の世界遺産「首里城」の火災から5年となった31日、夜明け前の火災を想定した消火訓練が行われました。

5年前の10月31日未明に発生した火災では、首里城の正殿など7棟が全焼、2棟が一部焼損しました。

当時と同様に、暗いうちから始まった31日の訓練には、那覇市消防局や首里城公園の職員らでつくる自衛消防隊などが参加。正殿の復元工事現場を覆う仮設の建物「素屋根」内から出火したとの想定で、通報から消火までの手順を確認したほか、高さ12メートル、幅20メートルの水の幕で延焼を防ぐ装置も使って、放水を行いました。

正殿の復元工事は、再来年秋の完了が見込まれています。