逮捕の男…金髪の変装で遺体運んだか 映像が公開 東大阪“切断遺体”事件
東大阪市で切断された遺体が見つかった事件で逮捕された男が、キャリーケースで遺体を運んでいるとみられる映像が公開されました。金髪のカツラをかぶって、変装していた可能性があります。
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去年12月、大阪市内で撮影された防犯カメラの映像には、長い金髪の人物が、袋を載せた大きなキャリーケースをひいている様子が映っていました。死体遺棄の疑いで逮捕された無職の大木滉斗容疑者(28)が、カツラで”変装”し、遺体を運んでいる様子とみられています。
捜査関係者によると、大木容疑者とみられる人物が向かった先は、東大阪市にある遺体を遺棄したとみられる現場の最寄り、近鉄・額田駅。電車で移動したとみられています。さらに…。
記者
「防犯カメラには大木容疑者とみられる人物が、近鉄額田駅から山中に向かう様子が映っていました」
駅から600メートルほど離れた現場に、歩いて向かったとみられていて、”金髪”から”黒い髪”になっていたといいます。
去年12月、東大阪市の山の中などに切断された男性の遺体を遺棄した疑いが持たれている大木容疑者。
遺体は国土交通省の職員、神岡孝充さん(52)でした。同じマンションの別の階に住んでいたという2人。いったい何があったのか。
先月25日、警察官が神岡さんの遺体を発見。防犯カメラの映像などから大木容疑者の事件の関与が浮上しました。
そして今月2日に大木容疑者が見つかったのは、現場から直線距離で116キロほど離れた和歌山県南部にある観光地「三段壁」でした。
通報
「長時間うろうろしている人がいる」
駆けつけた警察官によって保護され、その後、逮捕されました。大木容疑者は「神岡さんを遺棄した」と話しているといいます。
神岡さんは頭部がない状態で見つかりましたが、大木容疑者の供述をもとに、警察が大阪市の空き家となっていたマンションの敷地内を調べると、神岡さんの頭部が見つかったということです。
また、先月10日、大木容疑者とみられる人物が大阪市内のコンビニエンスストアの防犯カメラに映っていて、神岡さんのキャッシュカードで50万円を引き出していたことが、6日に明らかになりました。
事件の約1か月前に会ったという大木容疑者の父親は…。
大木容疑者の父親
「暴力とは無縁の子で驚いている。最後に会った去年11月末には『今は契約社員だからしっかりした仕事に就けるようにがんばる』と話していた」
容疑を認めているという大木容疑者。警察は殺人などの疑いも視野に入れ、2人に面識があったかなど詳しく調べています。
(2月6日放送『news zero』より)