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能登半島地震から2か月 被災地の「いま」は 石川・七尾市

2024年2月29日 23:54
能登半島地震から2か月 被災地の「いま」は 石川・七尾市
能登半島地震から3月1日で2か月。少しずつ復旧が進む一方で、変わらない現状も。被災地の「いま」を石川県七尾市から伝えてもらいます。

能登半島有数の観光地和倉温泉に来ています。現在冷たい雨が降り、明日から3月となりますが、まだまだ冬の寒さが続いています。

まだこのように至る所で道は崩れていて、七尾市全体を見ると断水は徐々に解消され、現在はおよそ8割が復旧しているんですが、この和倉温泉はまだ断水状態が続いているということです。

こちらの足湯も地震の影響で温泉が出ず、利用できなくなっています。

1か月前にも取材させて頂いた旅館で改めてお話を聞くと、「今までで1番ひまな時期」「ほかの地域で水が出たというニュースを見るとうらやましい」とおっしゃっていました。

こうした状況のため、現在は素泊まりだけでの営業を続けているということです。

――予約は入っている?

以前はボランティアや復旧工事の関係者方が泊まっていたそうなんですが、ほかの地域の断水が解消されるにつれて水の出る地域で宿泊する人が増えて、すでに3月はキャンセルがたくさん出てしまっているということなんです。

16日から始まる「北陸応援割」についてはこのようにお話しされていました。

和倉温泉「花ごよみ」代表 北村金次さん
「能登の支援はあまり期待できない。泊まるところが少ない」「(でも)加賀温泉とか、(他の地域が)活気づいてくれると石川県全体、北陸全体が活気づくのはいいこと」

また和倉温泉の観光協会ではクラウドファンディングで復興の支援金を募っているということです。

――この2か月、皆さんどんな思いで迎えられているんでしょうか?

今日、被災者の方にお話をうかがっていると、この1か月はあまり変化していないとおっしゃる方が多く、他の地域などと比べて「自分は取り残されているのではないか」という不安感を持つ方も増えていると感じました。

こうした不安を払拭するためにも、安心して前へと進める情報提供や支援というものが必要だと感じました。
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