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輪島市で中学生の集団避難、来月中に終了の方針…卒業式や終業式にあわせ

2024年2月29日 16:26
輪島市で中学生の集団避難、来月中に終了の方針…卒業式や終業式にあわせ
能登半島地震の発生から、3月1日で2か月。地震で被害を受けた石川県輪島市の観光名所、白米千枚田では、5月の田植えに向けて修復の動きが始まっています。

輪島市の白米千枚田から中継です。

日本海を望む斜面に1000以上の棚田が連なり、美しい景色が広がる場所ですが、ここも地震による被害を受けました。

白米千枚田は、棚田のあちこちに亀裂が入り、現在は手つかずの状態になっています。

地震により道路が寸断され、一時孤立集落となったこの地区では、田んぼを管理する地元メンバーの多くが金沢市などに避難を余儀なくされていますが、5月上旬から行う田植えに向け、補修を進める活動が始まりました。

棚田の修復などのためのクラウドファンディングでは、目標となる1000万円が集まっていて、今年もできるだけ多くの米を作れるよう作業を進めるということです。

また、輪島市では、地震で校舎が使用できなくなった市内6つの小学校の児童およそ590人について、来月上旬に着工する仮設校舎にて、今年の9月には授業ができる見込みを示しました。

輪島市の会見
「2学期からは仮設校舎を使用させていただけないかなと」

輪島市では、一部の地区を除いた中学生が、石川県南部の白山市に集団避難していますが、卒業式や終業式にあわせ、来月中にこの集団避難も終了する方針を示しています。

地震から3月1日で2か月。思うような復旧が見通せていませんが、日常生活に向け一歩一歩、歩みが進められています。