石川・輪島市、中学生の集団避難が始まる 大規模火災の「朝市」では3日ぶりに安否不明者の捜索
能登半島地震の発生から17日目。石川県輪島市では17日、市内の多くの中学生の集団避難が始まりました。また大規模な火災で、およそ200棟が全焼した観光名所「輪島朝市」では、3日ぶりに安否がわからなくなっている方の捜索が行われています。中継です。
大規模な火災が発生した輪島市の現場です。発生から2週間以上が経過した今も片付けなどは進んでおらず、燃え跡が、そのまま残っています。
輪島朝市の一斉捜索は、天候の回復に伴って3日ぶりに行われ、石川県警や消防により300人以上の態勢で進められています。
輪島市によりますと、大規模火災が起きた朝市の周辺で、新たに10人の遺体が確認されたということで、これまでに災害関連死を含む死者は232人となりました。
しかし、輪島市では安否不明者17人がいまだに見つかっておらず、懸命な捜索が続いています。
一方、輪島市では市内の中学生401人のうち、希望した258人の集団避難が17日朝、始まりました。
集団避難を決めた親子「あまり行きたくないと言ったが、勉強を途切れさせたくなかったので、家族で話し合って、こういうことに決めました」
集団避難する中学生「輪島を離れたくなかった。さみしいから」
集団避難を決めた親子「頑張っておいで。ちょっと母さんとしては、さみしい。顔見ると、さみしくなるな」
集団避難する中学生「メッセージ送るから」
避難する中学生は保護者の元を離れ、およそ100キロ離れた石川県南部の白山市の施設で、17日から2か月程度、住み込みで生活しながら授業を受けることになります。中学生は、さきほど白山市の施設に到着しました。
石川県では輪島市に続いて、被害の大きい珠洲市や能登町でも中学生の集団避難が進められる予定です。
集団避難をする中学生は、不安や緊張などを口にする一方で、地震発生から一度も連絡を取れていない友人と会えるので楽しみという言葉も聞かれました。