同意なく強制不妊手術を…脳性まひの女性「未来に紡ぐ芽を摘まれた」国への損害賠償求め初弁論
旧優生保護法のもと、強制不妊手術を同意なく受けさせられたとして、76歳の脳性まひの女性が国を訴えた裁判が14日に始まり、女性は「未来に紡ぐ可能性の芽を全て摘まれた」と訴えました。
この裁判は、生まれて数か月後に脳性まひが判明した西スミ子さん(76)が、13歳のころ、旧優生保護法のもと、同意なく子宮摘出などの不妊手術を受けさせられたとして、国に対し3000万円の損害賠償を求めているものです。
東京地裁で14日、第1回口頭弁論が開かれ、西さんはヘルパー付き添いのもと意見陳述を行い、「未来に紡ぐ可能性の芽を全て摘まれてしまいました」「国は被害者に対して謝罪と重い責任があると自覚してほしい」と訴えました。
西さん「(国には)早く私みたいな人をちゃんと補償してほしいと思っています」
一方、国は請求の棄却を求めました。