首都直下地震で帰宅困難者あふれ…道路“使用不可”想定 船での移動を検証 豊洲
都心では大地震の際に多くの帰宅困難者が出ることが予想されていますが、道路が使用できないことを想定して、船を使って移動する訓練が行われました。
訓練が行われた東京の江東区豊洲は、近年、人口が急増し、多くの企業もあるため、首都直下地震が発生した場合には帰宅困難者であふれることが想定されています。
参加者は、豊洲駅から災害時に実際に使用される帰宅困難者の一時受け入れ施設まで移動し、滞在スペースや備蓄品、マンホールトイレなどを確認しました。さらに、地震発生後の豊洲の状況を解説した展示もあり参加者は興味深そうに見ていました。また、道路が使えない中、自宅などに戻ることを想定して、船を使って移動する検証も行われました。
参加者「電車とかが止まってて道路も動けないとなると、最終的に(船に)乗る判断をするかな 」
清水建設スマートシティ推進室・大村珠太郎さん「災害時にはここを中継地点として、帰宅困難者を遠くに自分の自宅へ帰すことを想定して域外避難の事前訓練をしていただく。災害時には安全安心のスペースに変わるといったことを伝えたかった」
訓練を主催した団体は、今後も災害に強い豊洲周辺のまちづくりを進めたいとしています。