娘・瑠奈被告の“音声データ”初めて法廷に 親子3人逮捕・起訴のすすきのホテル殺人事件 母親の4回目の裁判で
親子3人が逮捕・起訴されたすすきののホテル殺人事件。1日に開かれた母親の裁判で娘の音声データが証拠として提出されました。
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瑠奈被告(修被告とのやりとり、2020年10月6日)
「I want to kill you (お前を殺したい)。Why don't you follow my order?(私の命令になんで従わないの?)」
初めて法廷に流れた田村瑠奈被告の肉声。精神科医の診断を受けさせようと、父・修被告がスマートフォンで録音していたもので、殺害された男性と初めて会った日までの音声データでした。
修被告(去年1月22日)
「クリニックでは、『このレベルだと対応できない』というふうに思われる」
修被告のこの発言のあとには、瑠奈被告の悲鳴が録音されていました。
去年7月、札幌・すすきののホテル客室から62歳の男性の遺体が頭部のない状態で見つかった事件では、田村瑠奈被告と父親の修被告、母親の浩子被告の一家3人が逮捕・起訴されています。
死体遺棄ほう助と死体損壊ほう助の罪に問われている浩子被告。まっすぐと前を見ながらイスに座り、6時間以上あるなかから抜粋された音声データを聞いていました。
瑠奈被告(修被告とのやりとり、去年1月22日)
「ちょっとでも力をつけてテメェらを殺してやる。お前が妹を殺してさぁ!」
瑠奈被告には、実際に妹はいません。証人尋問のため出廷した修被告は、この「妹」の存在について説明しました。
修被告
「(妹は)瑠奈のこと、瑠奈の魂。他にもたくさん魂はいるが、中心はシンシアさん」
瑠奈被告には様々な人格があったと説明しました。さらに頭部の損壊をめぐっては…
修被告
「中身は何も言わずにビデオで撮影してと言われた」
頭部は黒いビニール袋に入っていて中身はわからず、撮影を依頼されたときにはすでに損壊された状態だったということです。
弁護側
「(頭部の)撮影を先延ばしにすることはできなかったのか?」
修被告
「関西に出張する必要があった。私が丸二日家を空けることになり、浩子に撮影を頼むことになると思った。浩子は耐えられない。言い方は悪いが、さっさと終わらせたほうがいいと考えた」
再び、異常ともいえるいびつな家族関係が明らかになった今回の裁判。次回の裁判は11月5日に行われる予定です。