4年ぶり「日本の桜」求めて外国人観光客が続々来日 観光地は桜熱”の対応に追われ…
4年ぶりの日本の花見を楽しもうと外国人観光客が続々と訪れています。観光地では外国人の“桜熱”への対応に追われていました。
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23日朝、オーストラリアからの観光客が東京・有楽町を歩いていました。
オーストラリアから来た観光客
「桜の旅だわ」
「桜を見に行くの」
向かっていたのは、桜の名所・日比谷公園です。
オーストラリアから来た観光客
「日本は世界で一番、桜がきれい」
「だから私たちは今来たんです、桜のために」
あいにくの雨の中でも、桜を存分に楽しんでいました。
隅田公園にも、桜を楽しむ外国人観光客の姿がありました。
イギリスから来た観光客
「昨日は『晴れの桜』、今日は『雨の桜』を見られた。どちらも美しい」
日本政府観光局によると、2月の訪日外国人観光客数は147万5300人で、新型コロナウイルスの感染拡大前で260万4322人だった2019年2月の半分以上になりました。
4年ぶりの花見を楽しもうと、今、外国人が日本に殺到しているのです。23日、浅草でも…
タイから来た観光客
「サクラ!」
カナダから来た観光客
「チェリーブロッサム」
外国からの観光客が口をそろえて「サクラ」の言葉をとなえていました。
観光案内所を訪れる客の中には、全国各地の桜を見に行くため、ICカードの購入方法を聞いたという人もいました。
イギリスから来た観光客
「電車に乗るパスが欲しかったのです」
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外国人の“桜熱”で観光地は対応に追われていました。英語を話せるスタッフが少ない浅草の飲食店では、翻訳アプリを使用していました。
浅草もんじゃかのや 金井泰憲店長
「もんじゃの食べ方の説明であったりとか、ケータイを使ってグーグルの翻訳アプリを使って説明したり」
お客さんも翻訳アプリを使って注文します。
イスラエルから来た観光客
「ノープロブレム!」
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上野・アメ横の商店街では“食べる桜”も大人気でした。
二木の菓子・第一営業所 松澤大店長
「こちらで、桜のお菓子たくさん販売しております」
“桜”のお菓子コーナーを2月中旬に設置しました。
二木の菓子・第一営業所 松澤大店長
「外国人のお客さまだと桜の商品を見ただけで、買っていこうって人が多いので」
外国人に大好評で、40種類ほどあったお菓子が今は6種類ほどになっていました。オーストラリアから来た観光客は、桜の大福に興味津々でした。
オーストラリアから来た観光客
「きれいだわ。これを食べてみます」
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お花見シーズンの日本に人気が集まっています。
InsideJapan Tours オペレーション部・部長 タイラー・パルマさん
「日本に行きたくても、私たちはもう対応できない」
イギリスの訪日旅行代理店では、4月と5月は予約を一時停止にしました。
InsideJapan Tours オペレーション部・部長 タイラー・パルマさん「『いつかは絶対日本の桜を見たい』とか。どうしても春が一番人気ありますね」
来年春のツアーももう予約が入っているといいます。
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世界に愛される日本の桜。東京では22日に満開を迎え、来週の前半まで楽しむことができそうです。