【解説】2週間前の予約で新幹線が「約3割引き」? “旅のプロ”に聞くゴールデンウイークのオススメ
連休が前半と後半で分かれている今年のゴールデンウイーク。平日の3日間も休みにすれば“最大10連休”となります。今から間に合うオススメのスポットや観光地について、旅行業界などに詳しい航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに聞きました。
森圭介キャスター
「ゴールデンウイークが待ち遠しい人もいるかもしれません。今年のゴールデンウイークについて、9日は旅行業界などに詳しい航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんとお伝えしていきます」
「まず、今年のゴールデンウイークですが、カレンダーをみてみましょう。前半と後半で連休が分かれる形になっています。まず前半ですが、4月27日土曜日から29日までの3連休。平日が3日あって5月3日から4連休ということになっています。この平日を休むことができれば“最大で10連休”となります。“休むことができれば“というのが、鈴江さん(私たちは)難しいですよね?」
鈴江奈々キャスター
「そうですね…私たちもお仕事頑張りましょう」
森キャスター
「鳥海さん、旅行の傾向というのはどうなっていますか?」
航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏
「旅行者の傾向としては、やはりこの後ろの4連休、3日からの4日間のほうが多いかなといった傾向にあります。これから予約するのであれば前半の3日間(4月27日~29日)のほうがとりやすいかなと。やはり(連休の間の平日が)2日だとその日を休んで海外に行こうとかがあるんですけど、3日あると意外と休みにくいよなって…」
森キャスター
「3日はなかなか…3連休でわーいと喜んでいるわけですから、3連休を足すのはなかなかハードルが高いかなと思います」
鳥海さん
「そうですね、結構5月3日の1日前の2日から休みをとって5連休にするとか、4月27日から5月6日まで休める人は例年よりは少ないかなと感じますね」
森キャスター
「ほかに何か傾向はありますか?」
鳥海さん
「(休みが)分散するので近場の旅行というのが多いのかなと」
鳥海さん
「もう1個は、桜が散ってくるとゴールデンウイークと思いますが今年は(開花が)遅いじゃないですか。2週間ぐらいずれているということもあって、桜が散ってそろそろゴールデンウイークを考えようかといった動きもあるということで、予約の出足は例年より遅いかなと思います」
森キャスター
「おもしろいですね、桜によってゴールデンウイークの旅行の予定が変わってくる」
鳥海さん
「桜まではみなさん桜でいっぱいいっぱいなんで」
森キャスター
「楽しみきりたいという部分があるんでしょうけれども、こういった日程になっていますが、鳥海さんが考える狙い目の日はありますか?」
鳥海さん
「やはり前半(の連休)のところもいいんですが、谷間の3日間(4月30日~5月2日)は逆に結構、働く人もいるので、飛行機・新幹線含めて意外ととれます」
森キャスター
「今年のゴールデンウイークはどれぐらいの人が『旅行に行きたい』と思っているか、JTBの調査では、ゴールデンウイークに『旅行に行くつもりだ』という人が、全体の26.5%、4分の1強ということでした。これを多いとみるか、少ないとみるか」
陣内貴美子キャスター
「意外と少なく感じますね」
森キャスター
「コロナ禍前の2019年と同じぐらいまで回復したということです」
鈴江キャスター
「これでも回復したんですね」
森さん
「斎藤さんはゴールデンウイークの予定もう決まっていますか?」
斎藤佑樹キャスター
「僕ももちろん仕事なんですが、ただゴールデンウイークというだけで気持ちが上がりますよね」
森キャスター
「そうですよね。実際お休みは?」
斎藤キャスター
「ないです」
森キャスター
「陣内さんは?」
陣内貴美子キャスター
「全く考えていなかったです。news every.があるので」
森キャスター
「旅行に行きたいけど、まだどこに行くか決めてない人にとってオススメの旅行先はありますか?」
鳥海さん
「はい、岩手県の『盛岡市』と『北海道』です。北海道に関しては、今年雪解けが早いので、斎藤さんは北海道日本ハムファイターズにいましたから」
斎藤キャスター
「そうですね」
鳥海さん
「4月の北海道は、やはり寒くて雪が残っていて、観光にあまり適さない時期もありますが、今年は札幌なんかも雪が解けています。あと函館にある『五稜郭』の桜がおそらくゴールデンウイークの最初の3日間あたりが満開じゃないかという予想が出ていますので、そういったところでも北海道、今年は狙い目かなと」
鳥海さん
「それから、思い立ったら行きたいなと思うところでオススメが岩手・盛岡市ということで、新幹線『はやぶさ』とか全車指定席もありますが、『やまびこ』とかは自由席がついていますので、そのときの気分ででかけることができます。あと盛岡は米・ニューヨークタイムズの『2023年に行くべき52カ所』に選出されています。よく『三大麺』と言われる、わんこそば・冷麺・ジャージャー麺を食べたり、岩手銀行のレトロな建物があったりとか、モダンとおしゃれなカフェが融合していて、気軽に行くのもいいと思います」
森キャスター
「鳥海さんにいわれると今すぐ行きたくなりますね」
森キャスター
「『北海道』『盛岡市』のほかに、さらに一押しの場所があると聞いていますが?」
鳥海さん
「一押しは『福井県』です。藤井貴彦キャスターも3月に行った『あわら温泉』とか、私も3月は3回、福井で取材をしていましたが、やはりいい温泉もあります。あと『福井県立恐竜博物館』もぜひ行ってほしいです。あとよくドラマでみる『東尋坊』とか、『永平寺』とか、行ったらすごくいい場所なんです。今回、新幹線できたことがきっかけで、まだ新幹線も空いていますし『恐竜博物館』は屋内で過ごすことができるので、仮に天気が悪い日でも楽しむことができる。そして東京駅から新幹線が開業したことで2時間51分で行くことができます。乗り換えなしで行けて、『あわら温泉』に私も泊まったことありますけど、非常にいい泉質で、足湯もあってすごく楽しめるところです。今からとれる宿もありますので、ぜひゆっくりしてほしいと思います」
森キャスター
「お子さんがいる人は、子どもをどうやって遊ばせるかが非常にポイントになりますが、恐竜好きにはたまらない恐竜博物館などもあるということです」
「福井県、オススメですが、そんな中でもアクセスでお得な情報があると?」
鳥海さん
「『eチケット早特14』で早めにチケットを買うことによって、東京~福井間で約3割値段が下がります。2週間前までにJR東日本とかJR西日本のホームぺージ上で買うと、1番安いと片道1万920円で福井まで行くことができます。祝日とかだと結構満席になっていますが、谷間の平日(4月30日~5月2日)で一部空いている列車もありますので、そういったところを狙ってみるのもいいかなと思います」
森キャスター
「まだ間に合うということですね」
森キャスター
「ただ、ゴールデンウイークはどこも混んでいるということで、こんな取り組みも行われています。神奈川有数の観光地というと『箱根』が挙げられますが、実証実験が行われています。小田急箱根によると、ゴールデンウイークの混雑が予想される日には、ケーブルカーやロープウエーがウェブで事前予約をすることで優先乗車が可能になるものがあるということです」
「またこの時期にきれいなのが『ネモフィラ』です。『ネモフィラ』というと、関東では茨城県の『ひたち海浜公園』ですが、普段の開園時間は午前9時半ですが、ゴールデンウイーク中は2時間半前倒しで、朝7時から開くようになります。都心から行くと車で約2時間なので、都心を午前5時に出れば開園に間に合うということです」
鳥海さん
「早く起きた方が確実に入れますので」
森キャスター
「ゴールデンウイークは分散していますから、少しでも早く起きて楽しめればということです」