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【時系列でわかる①】石川・志賀町で震度7 大津波警報も発表(1月1日まで)

2024年1月2日 15:01
【時系列でわかる①】石川・志賀町で震度7 大津波警報も発表(1月1日まで)

1月1日夕方、石川県志賀町で震度7を観測する大きな地震がありました。輪島港では1m20センチ以上の津波が観測されたほか、日本海の広い範囲に津波が到達しました。

地震発生からの動きを、時系列でまとめました。

【1日16:06】緊急地震速報…石川県で地震

石川県の地震で気象庁が緊急地震速報。次の場所では強い揺れへの警戒が必要。石川県の石川能登。石川能登では、震度5強を観測しました。

【1日16:10】石川能登で震度6強の地震

気象庁によりますと午後4時10分ごろ、甲信越・北陸地方で震度6強の地震がありました。

震度6強を観測したのは、石川能登、震度5強を観測したのは、石川加賀、富山西部、震度5弱を観測したのは、富山東部、新潟上越となっています。

【1日 16:12】新潟上中下越、石川能登、富山県などに津波警報

午後4時12分、気象庁は津波警報、注意報を発表しました。津波警報は、新潟上中下越、佐渡、富山県、石川能登、石川加賀に出されました。

【1日 16:22】石川能登 大津波警報に変更

午後4時22分、気象庁は津波関連の追加・変更を発表しました。石川・能登では、津波警報から大津波警報に変わりました。

【1日 16:24】Mは7.6推定 志賀町で震度7観測

気象庁によると、1日午後4時10分ごろ、地震があった。震源地は石川県能登地方。震源の深さはごく浅い。地震の規模を示すマグニチュードは7.6と推定。石川県志賀町では、震度7を観測した。

【1日 16:21】石川・輪島港で1.2m以上の津波を観測

1日午後4時35分までに気象庁が観測した津波の時刻と高さ。

●石川・輪島港(1日午後4時21分/1.2m以上)
●富山(1日午後4時23分/0.5m)

場所によっては、検潮所の観測値より大きな津波が到達しているおそれあり。今後、津波の高さはさらに高くなることもある。津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることも。

【1日 17:15ごろ】岸田首相が取材に…「総理指示を3点」強調

石川県の地震を受け岸田総理大臣が午後5時15分ごろ総理官邸で取材に応じました。

岸田総理は地震の発生を受け災害対策室を立ち上げ総理指示を3点出したと強調しました。1点目は国民に対して津波や避難に関する情報を的確に伝えること。2点目は早急に被害の状況を把握すること。3点目は地方自治体と連携しながら人命第一で政府一丸となって災害対応にあたること、を指示したということです。

岸田総理はその上で住民に対して「引き続き強い地震の発生に十分注意してほしい」とした上で「津波の予想されている地方では一刻も早い避難をお願いしたい」と呼びかけました。

【1日 17:32】輪島市内 車が道路の亀裂にはまり、動かせず

震度6強を観測した石川県輪島市に帰省中の20代の男性によりますと、輪島市内では道路に亀裂が入っていて家の車が亀裂の中にはまり、動かせなくなっているということです。亀裂は道路に複数箇所みられるということです。

家の中ではテレビなどがくずれている状態で屋根の瓦も落ちてしまっているということです。

【1日 18:00ごろ 】気象庁が会見 「今後1週間程度は最大震度7程度の地震に注意」

気象庁は会見で、津波は繰り返し襲ってくるため大津波警報、津波警報、注意報が解除されるまで安全な場所から離れないよう呼びかけました。

また、1日午後6時10分までに、震度7が1回、震度5強が3回、震度5弱が3回を観測する地震が発生するなど地震が続いています。

気象庁は今後1週間程度は最大震度7程度の地震に注意し、特に2日から3日程度は規模の大きな地震が発生することが多くあるため引き続き警戒してほしいということです。

石川県能登地方では、2020年12月から地震活動が活発となっていて、去年5月にはマグニチュード6.5の地震が発生し、最大震度6強の揺れを観測しました。1日の地震は一連の地震活動で最大規模となります。

【1日 18時半】原子力規制委が会見 「異常報告の原発はなし」

原子力規制委員会は1日午後6時半から会見し、原発に関して、これまでに入っている情報を説明しています。これまでに異常が報告されている原発はないということです。

午後4時10分に石川県で最大震度7を記録した地震で、北陸電力志賀原発が立地する志賀町で震度7を記録しています。

志賀原発では外部からの送電系統が2系統ありますが、そのうち1系統からは現在、受電できていないということです。ただ、もう1系統から受電していて、使用済み燃料プールの冷却などは継続されていて、原子力発電所の安全確保上、重要な電源は確保されているとしています。

一方で志賀原発では、使用済み燃料プールの水が地震の揺れで周囲にこぼれ出す「スロッシング」と呼ばれる現象が生じたということです。ただ、志賀原発の周辺で放射線の強さを測定するモニタリングポストは平常と同程度の値になっているということで、外部への放射性物質の影響はないということです。

原子力規制委員会では、新潟県にある東京電力柏崎刈羽原発などこのほかの原発についても情報収集を進めていて、これまでのところ異常が発生したとの報告はなく、周辺のモニタリングポストの値にも異常は見られないとしています。

【1日 18:30ごろ】病院に搬送も 道路陥没…医師駆けつけられない状況も

震度6強を観測した石川県珠洲市、珠洲市総合病院の守衛担当によりますと、午後6時30分現在、出血した人などが次々に救急車や自家用車などで搬送されてくるということです。

ただ元日ということで、病院で勤務中のスタッフの人数が少なく、医師らが緊急で出勤しようとしていますが、病院までの道路の陥没などによって駆けつけるのが困難な状況だということです。

【1日 19時ごろ】「建物倒壊等による生き埋めが6件」 林官房長官

林官房長官が、この日2回目の記者会見を行い、地震の影響により石川県で「建物倒壊等による生き埋めが6件発生している」と発表しました。

【1日 19:40ごろ】大規模な火事も ポンプ車3台しか到着できず…道路の亀裂などで

石川県の輪島消防署によると、輪島市河井町一丁目で大規模な火事が発生しています。

複数の建物が燃えているとみられますが、ケガ人や数など詳しい情報は、午後7時半現在、まだ把握できていないということです。

消防が消火活動にあたっていますが、消防隊員の人数は確保出来ているものの、道路の亀裂などの被害で車両が通行できず、ポンプ車が3台しか到着できていないということです。

【1日 19:42ごろ】北陸新幹線(長野~金沢)などで終日運転見合わせ

JR東日本によりますと地震の影響で北陸新幹線は長野・金沢駅間の上下線で上越新幹線は越後湯沢・新潟駅間の上下線で運転を見合わせています。設備の確認に時間がかかるためともにこの日は終日運転を見合わせるということです。

一方、午後7時10分現在、北陸新幹線の東京・長野駅間は運転を再開していますが、大幅な遅れが出ているということです。

上越新幹線の東京・越後湯沢駅間は順次運転を再開していましたが、一部区間で設備の点検に時間がかかっているため再び運転を見合わせているということです。運転再開の見込みは立っていません。

【1日 20:10】石川県で3万戸以上が停電 114か所に避難所

最大で震度7を観測した石川県では3万戸以上が停電していて、県内では多くの避難所が開設されています。

北陸電力によりますと、1日午後8時現在、輪島市でおよそ8300戸、珠洲市ではおよそ8100戸、能登町ではおよそ6000戸など、石川県内であわせておよそ3万2600戸が停電しているということです。

石川県や金沢市によりますと、県内では午後8時現在、確認されているだけで114か所に避難所が開設され、およそ1600人が避難しているということです。

最大震度5強を観測した金沢市内では午後5時半時点で、46施設におよそ1300人が避難しています。また複数の小中学校で断水や天井の一部が落ちる被害が確認されているほか、道路上数か所で水漏れの発生が確認されているということです。

【1日 20:30】能登地方への「大津波警報」 “津波警報”に切り替え

1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6の大きな地震があり、石川県で震度7を観測しました。この地震で気象庁は石川県能登地方に大津波警報を出していましたが、1日午後8時30分、津波警報に切り替えました。

【1日 20:32】警察庁が「特定災害警備本部」設置

警察庁は、次長を長とする「特定災害警備本部」を設置し、被害などの情報収集にあたっています。

また、広域警察航空隊を編成し、福井県警、滋賀県警、新潟県警がすでに被害情報を収集していて、この後、愛知県警と京都府警も加わって現地で活動を行う予定です。

関東管区、中部管区、近畿管区の各警察が広域緊急援助隊の出動に向けて準備しているということです。

【1日 20:37】能登空港 滑走路に3センチ以上の段差

能登地方を震源とする震度7の地震で、能登空港では、滑走路に3センチ以上の段差が見つかったことがわかりました。発生直後から滑走路を閉鎖しているということです。

国土交通省では、災害対策本部が開かれ被害状況の確認が行われました。また、小松空港では津波警報が出ていることから、乗客や従業員はターミナルビルの3階に避難したということです。

【1日 21:08】自衛隊、石川県内1000人態勢で救助活動

防衛省は、石川県での地震災害について、馳県知事からの自衛隊への災害派遣要請を受け、石川県内でおよそ1000人態勢で救助活動などに臨んでいます。

防衛省によりますと、1日午後4時45分ごろ、石川県から災害派遣要請がありました。

【1日 21:08】揺れに「地獄をみているようだ」

震度5強を観測した石川県穴水町で酒店を営む人は、揺れについて、「2007年の能登半島地震を上回る地震だった」と話していました。

店などは、地震の影響で商品が崩れるなどして足場のない状況になっているということです。

また、町の様子については、「屋根が崩落していたり、家屋が崩壊して通れなくなっている道路があった」「停電をしている場所もあった」ということで、「本当に地獄を見ているようだ」「早く目が覚めて欲しい」と話していました。

【1日 21:30】気象庁が会見 大津波警報レベル“今後おきる可能性は低い”

気象庁は、午後9時半におこなった会見で、実際に観測された津波の高さと予測シミュレーション結果を分析したところ、今後、大津波警報レベルの大きな津波がおきる可能性は低いと判断し、石川県能登地方の大津波警報を津波警報に切り替えたと説明しました。

ただ、津波警報で予想される津波の高さは1メートルから3メートルであり、決して、安全な状況になったわけではないため、海から離れて高台など安全な場所への避難を続けてほしいと呼びかけました。

地震活動も活発です。午後4時から午後9時までに、震度1以上の地震が59回発生していて、このうち、震度7が1回、震度5強が3回、震度5弱が5回発生しています。

気象庁は、今後1週間程度は最大震度7程度の地震に注意し、特に、2~3日程度は規模の大きな地震が発生することが多くあるため、引き続き警戒してほしいということです。

石川県能登地方では、2020年12月から地震活動が活発となっていて、去年5月にはマグニチュード6.5の地震が発生し、最大震度6強の揺れを観測しました。

気象庁によりますと1日、石川県能登地方で多発している地震は、これまで地震がおきていた範囲から離れた場所でも発生していて、発生域が拡大していると指摘しています。

一連の地震活動が長期間続いていることについて、政府の地震調査委員会は、地下の流体が関与している可能性があるという見方を示していますが、今回の地震との関連はわかっていません。

【1日 23:03】気象庁が「震度7」観測と発表…その後取り消し

大きな地震があった石川県能登地方ですが、午後11時3分ごろにも震度7の揺れを観測したと気象庁が地震情報を発表していましたが、気象庁は先ほどの、震度速報を取り消しました。

大きな揺れは観測されていないということです。

【1日 23:38】家屋倒壊で下敷き…高齢男性1人死亡 石川・志賀町

石川県の羽咋警察署によりますと、震度7を観測した石川県志賀町で、家屋の倒壊で下敷きになった高齢の男性1人が死亡したということです。また、別の家屋の倒壊で1人がケガをしているということです。

そのほか、町内の道路が陥没した影響で6人が救助を要請し、対応中だということです。