石川震度7 地震活動域が広がる 今後も大規模地震に注意を
1日夕方、石川県能登地方で最大震度7の揺れを観測した大きな地震で、輪島港では1メートル20センチ以上の津波が観測されたほか、日本海の広い範囲に津波が到達しました。
今後、海域を震源とした地震が発生した場合、再び津波がおきる可能性があり気象庁は、引き続き、強い揺れと津波にも注意してほしいと呼びかけています。
気象庁によりますと1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする大きな地震があり、志賀町で震度7の揺れを観測しました。地震の規模を示すマグニチュードは7.6、震源の深さは16キロと推定されます。
北海道から九州地方にかけて発表されていた津波注意報は、午前10時にすべて解除されましたが、今後1日程度は海面変動が継続する可能性が高いと考えられ、海に入っての作業や釣りなどは十分に注意してほしいと呼びかけています。
気象庁は、2日午前10時すぎに開いた会見で、1日のマグニチュード7.6の地震発生後、強い揺れを伴う地震が頻発していましたが、徐々に減少していると説明しました。
ただ、大規模な地震のあとには同程度の地震がおきやすく、今後、海域を震源とする大きな地震が発生した場合には、再び津波が発生するおそれがあるため、引き続き、強い揺れと津波に注意してほしいと呼びかけています。
また、石川県能登地方では、2020年12月から活発な地震活動が続いていますが、1日以降に発生した地震の活動域は、これまでのエリアより拡大しているということです。気象庁の担当者は「今まで地震活動がなかった場所で地震がおきている」として、今後詳しく分析していくとしています。
一方、今後の天気の見通しです。気象庁によりますと、大きな被害が出ている石川県能登地方では、2日午後6時から4日までの期間、低気圧の接近に伴い、警報級の大雨となる可能性があるということです。
揺れの強かった地域では、少しの雨でも土砂災害の危険性が高まるため、最新の気象情報を確認して、危険な場所からは離れて過ごしてほしいと呼びかけています。