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取材カメラの前にも…観光地・日光でクマの出没相次ぐ “襲撃”から身を守るには?

2024年7月2日 21:51
取材カメラの前にも…観光地・日光でクマの出没相次ぐ “襲撃”から身を守るには?

1日に男性がクマに襲われた栃木県日光市では、連日、目撃が相次いでいますが、2日、「news every.」のカメラの前にも現れました。世界遺産の観光地も抱える栃木県では、観光客に注意を呼びかけています。

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栃木県日光市で、2日午後3時ごろ…

記者
「安全のために車の中から撮影しています。沢の下からクマが登ってきました」

栃木県日光市で、「news every.」のカメラがとらえたのは、体長1メートルを超えるクマです。

記者
「警察来ました。パトカー来ました」「木に登りますね」「うわあ、木に登ってる!」「爆竹を鳴らした。慌ててクマが逃げていきます」「警察も撃退スプレーを持って様子を見に来ています」

ケガをした人はいませんでした。

記者
「観光地なのですが、現場は一時騒然としました。観光客が集まってきています」

現場は、観光客でにぎわう日光五名瀑「竜頭の滝」です。

目撃現場近くのカフェ・龍頭之茶屋 室根靖史さん
「今年に入って初めて見たのが先週の金曜日(6月28日)。あとは、きのう(7月1日)ときょう(2日)」

──きょうも見たんですか?

目撃現場近くのカフェ・龍頭之茶屋 室根靖史さん
「けさ出ていたので」

6月28日からクマの出没が相次いでいるといいます。

近くの学校では6月24日以降、連日のようにクマが出没しています。(※6月24日・27日・29日・30日・7月1日)

1日には、同じく日光市内で人が襲われる被害も発生しました。

記者(1日)
「男性はこちらで休んでいたところ、背後からクマに襲われたということです」

背中などをケガし、左腕をひっかかれたという男性。2頭から3頭のクマを目撃したと話しているといいます。

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なぜ、目撃が相次いでいるのでしょうか。専門家は、日光は元々クマが出る場所だとした上で…

東京農業大学・森林総合科学科 山﨑晃司教授
「人の出すゴミとか、観光地周辺の食べ物に執着して、定着してしまった個体かなと思います」

「なんか黒いのいるよ。クマだ!クマいた!」(秋田・鹿角市、5月)

本州全体で生息域を広げているというツキノワグマ。7月から8月にかけては山にエサが少なく、食べ物を求めて観光地などにも姿を見せるといいます。

昨年度のクマによるケガ人は219人。前年度の約3倍となっています。6月25日には、青森県で、タケノコ採りで入山した女性がクマにおそわれて死亡しました。

各地に姿を見せるクマ。

栃木県では、観光客向けに注意喚起のポスターを作成。英語や中国語など合わせて2万枚を県内の市町に配布したといいます。

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突然姿を見せるクマからどう身を守ればいいのでしょうか。去年、クマに襲われたという男性は…

クマ被害で30針縫うケガ 湊屋啓二さん
「クマも俺を見ていた。目と目が合った。ここに顔が来て、もうやられているから。顔と頭に執着していた。執ように頭と顔を攻めてくる感じ」

頭や顔を狙われ30針以上縫うケガをしたといいます。

クマ被害の治療にあたってきた医師は…

秋田大学大学院 鈴木真輔准教授
「ケガは圧倒的にツメ。ツメが非常に鋭利で、傷がナイフで切ったようにスパッと切れている。クマの腕力は非常に強くて、人の腕であれば一撃で骨折してしまうぐらい強いらしい」

その一例として見せてくれた画像には…

秋田大学大学院 鈴木真輔准教授
「目の周りの骨と頬の骨が一発で持っていかれて、右の眼球が破裂していて。顔と頭を守ることが一番大切。背中や腕や脚は、かまれたりツメでやられても、致命傷にはならずに済むと感じる」

もし遭遇した場合は、落ち着いて、背中を見せずに距離を取ることが大切です。