感染“急拡大” 自宅療養者が増え宅配の注文増加 食料品の買いだめも…
26日、東京では新たに3万1593人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。自宅療養者も全国で過去最多を更新していて、宅配専門のスーパーでは食料などの注文が増えています。
◇
26日、東京・渋谷駅前にあるPCR検査センターには、検査を受けたい人が次から次にやってきていました。こちらの検査場では、この1か月で検査をする人が約2倍になり、1日に400人ほどが訪れているといいます。
その東京の26日の新規感染者数は3万1593人。火曜日として過去最多で、7日連続で2万人を超えています。
◇
感染の急拡大に都内の薬局では――
くすりのケンコ薬局 加藤健一店長
「もう異常ですね。1回、きのうは在庫なくなって、なんとか午後、緊急入荷した形ですね」
“異常”と話すほど売れていたのが、「医療用の抗原検査キット」です。
買い物客
「身近にコロナ患者が出てきたっていうので、怖くて買いに来ました」
「医療用の抗原検査キット」は入荷したそばから売れるため、在庫も少なく、今後の見通しが立たないといいます。
◇
感染者の増加とともに急増しているのが、自宅療養者です。東京では6月には1万人台で推移していましたが、7月に入り増加。26日は初めて15万人を超え、過去最多の新規感染者数となりました。厚生労働省によると、全国では20日の時点で自宅療養者数が61万5616人を超えるなど、急激に増加しています。
◇
この状況に、東京・目黒区にある宅配専門のスーパー「OniGO」では、注文が相次いでいました。野菜などの食品のほかに、ペットボトル飲料、さらに果物の注文も入っていました。この2週間、東京の感染者数とともに注文が増えているといいます。
OniGO 山本敬明取締役
「やっぱり体調が悪いかたは自宅療養されますので、食料品を中心に非常に強いご注文をいただいているような印象かなと」
この状況に東京都は、自宅療養者への食料品の配送の見直しを決定しました。26日から、同居人や知人からの支援やインターネットなどで食料品の調達が難しい人に限定することになりました。
◇
食料品などの売れ行きにも変化が起きていました。埼玉県吉川市にある「スーパーマルサン吉川店」ではカップ麺を買う人や、水を箱買いする人たちの姿がありました。
お客さん
「コロナもあるので、少し備蓄をしようかなというのもあって。(家族が)ひとり感染してしまうと外に出られなくなってしまうので」
店によると、感染急拡大との関連はわからないということですが、保存がきく袋麺やインスタントみそ汁、パスタソースなどが、ここ2週間ほどで急激に売れているといいます。
7月11日~24日の売れ行き(前2週間比)
袋麺 170%
インスタント味噌汁 177%
パスタソース 210%
スーパーマルサン吉川店 植竹宏明店長
「大きな要因として、新型コロナの感染拡大での家の中での消費というのがまた、ここにきて注目を浴びているのかなというような印象をうけますね」
店ではこの夏、こうした状況にも応えられるよう仕入れを行うということです。