【解説】豊後水道で震度4南海トラフ地震への影響は―過去にはプレート内でM7クラスの大地震発生も
5月15日から21日までの期間、国内で震度1以上の地震が53回ありました。このうち、震度3以上の地震は3回ありました。
▼16日午前1時34分頃、鹿児島県十島村の中之島で震度3を観測する地震がありました。震源はトカラ列島近海で、地震の規模を示すマグニチュードは3.3、震源の深さは13キロでした。中之島では、13日に震度5弱を観測する地震がありましたが、その後も地震活動が続いています。
▼18日午後7時49分頃、石川県珠洲市で震度3を観測する地震がありました。震源は能登地方で、マグニチュード3.6、震源の深さは10キロでした。
▼19日午前6時56分頃、愛媛県伊方町で震度4、宇和島市や大分県国東市などで震度3の地震がありました。震源は豊後水道で、マグニチュード4.5、震源の深さは46キロとやや深い地震でした。
19日に発生した豊後水道を震源とする地震は、「南海トラフ巨大地震」の想定震源域の中で発生したものです。仮に、想定震源域内でマグニチュード6.8以上の地震が発生した場合、有識者が集まって巨大地震の可能性や関連性を話し合い評価する検討会を開催します。ただ、気象庁によりますと、今回の豊後水道の地震は、マグニチュード4.5と地震の規模が小さいことから、巨大地震への直接的な影響は少ないということです。