「女性の健康総合センター」開所 女性の健康を研究・発信
更年期や生理の悩みなど女性の健康に関するデータを集め、研究や発信なども行う、国として初めての組織「女性の健康総合センター」の開所式が行われました。
女性の健康総合センターは、東京・世田谷区にある国立成育医療研究センターの中に作られました。女性の健康上の課題は生理のつらさ、妊娠・出産、不妊、更年期など年代によって変わり、長期的、総合的に研究する体制が、これまではなかったということです。
また、女性は閉経後に女性ホルモンが減る影響で、コレステロールの数値が高くなるなど、症状が男女で異なる場合などもありますが、女性に特化した研究が少ないことが指摘されていました。
こうしたことから、政府は、女性の健康を総合的に扱う国の施設が必要だという方針を打ち出していました。
女性の健康総合センターは、女性の体と心についての調査や研究のデータを集めるほか、男女で違う病態の解明や女性の病気の予防、治療の研究を行い、発信や政策提言も行う予定です。
また、成育医療研究センター内には、女性に特化した診療を行う女性内科や女性歯科が作られ、女性精神科や女性外科も開設にむけ、準備中だということです。