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【解説】千葉県房総沖周辺で数年おきに繰り返される「群発地震」と「ゆっくりすべり」とは――

2023年2月6日 20:43
【解説】千葉県房総沖周辺で数年おきに繰り返される「群発地震」と「ゆっくりすべり」とは――
地震が多い千葉県房総沖周辺ではまとまった地震活動「群発地震」と「ゆっくりすべり」が数年おきに繰り返し発生しています。去年12月に起きた千葉県での地震との関連性は? 「ゆっくりすべり」は何を意味しているのか?社会部災害担当・内藤ミカ記者が解説します。【週刊地震ニュース

■震度1以上の地震9回 最大震度は2で震度3以上は0回

先月30日から今月5日までの期間、震度1以上の地震が9回発生しました。このうち最大震度は2で、震度3以上は一回もありませんでした。

■千葉県房総沖周辺での群発地震

12月19日午前0時ごろ、千葉県長南町で震度4を観測する地震がありました。震源は千葉県北東部。実は、この地震がおきたエリアは何年かおきに、まとまった地震活動がおきている場所です。

■2018年6月は1か月で震度1以上の地震26回発生

▼2018年6月から約1か月にわたり千葉県東方沖から千葉県北東部・南部付近にかけて地震活動が活発になりました。

▼6月3日から30日までに最大震度1以上を観測した地震は26回発生。

▼26回のうち、最大震度4を観測した地震が2回、震度3を観測した地震は6回ありました。

▼このうち最大規模の地震は6月12日に海域で発生したマグニチュード4.9の地震。6月16日にはマグニチュード4.4の地震、さらに6月26日にはマグニチュード4.3の地震がおきています。

■2014年にも同領域で地震多発

2014年1月にも2018年6月と同じようなエリアで地震が頻発していました。この領域内で起きた地震の回数積算図の矢印は、1996年、2002年、2007年、2011年、2014年、2018年を指していて、これらの年にはまとまった地震活動と、さらに「ゆっくりすべり」という現象が一緒におきていました。

■「群発地震」と「ゆっくりすべり」4~5年おきに繰り返し発生

去年12月19日に発生した地震の領域ではマグニチュード4から5クラスの「群発地震」と「ゆっくりすべり」が1~2週間あるいは、1か月ほど続くという現象が、4年から5年の間隔で繰り返しおきています。

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■「ゆっくりすべり」
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