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“線状降水帯”予測で観測など行う…新しい海洋気象観測船の内部公開 気象庁

2024年4月24日 14:36
“線状降水帯”予測で観測など行う…新しい海洋気象観測船の内部公開 気象庁

各地で大雨による甚大な被害をもたらす線状降水帯。その予測で重要となる洋上の水蒸気の観測などをおこなう、気象庁の新しい海洋気象観測船の内部が24日、公開されました。

気象庁がおよそ30年ぶりに新造した4代目「凌風丸」には、3代目と同様、線状降水帯の予測・監視において重要となる、洋上の水蒸気の量を観測するため、人工衛星を使った測位システム「GNSS」や、高度30キロまでの気温や湿度を観測できる装置が設置されています。

また、女性の観測員が増加してきていることから、生活環境をより良くするため、これまでになかった女性専用の区画を新設したということです。

これまで地方単位で発表している線状降水帯の予測情報は、今年の出水期から、より範囲を絞った都道府県単位に変わりますが、気象庁は、新しい凌風丸とすでに運用しているもう1隻と2隻体制で洋上観測をさらに強化し、予測精度の向上につなげたいとしています。