「維新」所属の兵庫県議2人が、兵庫県知事選中に「NHK党」の立花孝志氏に情報提供したとされる問題で、「除名」や「離党勧告」処分とする方向で検討していることがわかりました。26日に公表される予定です。

　　　◇

25日、日本維新の会の吉村代表は…。

日本維新の会　吉村代表
「明らかなルール違反もあります。代表として申し訳ないと思います」

謝罪したのは、「兵庫維新の会」所属の県議について。

3人は斎藤元彦兵庫県知事のパワハラ疑惑などを巡り、兵庫県知事選の期間中、「NHK党」の立花孝志氏に非公開の情報などを提供したとして、問題となっています。

25日、兵庫維新の会は、増山誠県議を「除名」処分、岸口実県議を「離党勧告」処分とする方向で検討していることが明らかになりました。26日に公表される予定です。白井孝明県議の処分については協議を続ける方針だということです。

3人は、立花氏に何を提供したのか。

斎藤知事の疑惑を調べる百条委員会の委員だった増山県議は…。

「NHK党」立花孝志氏のXより
「百条委員会録音を入手しました！」

知事選への影響を避けるため“選挙後まで非公開”とされた百条委員会の内容を録音し、立花氏に渡していました。斎藤知事の疑惑を一部否定するものがあったとし…。

増山県議
「選挙において非常に重要な情報で県民も知るべきではないかと」
岸口県議は、百条委員会の委員だった竹内英明元県議を「斎藤知事降ろしの“黒幕”」とする文書を、立花氏に渡す場面に立ち会ったといいます。

岸口議員
「その場で同席した以上、私から（立花氏に）提供したということで結構です」

ただ、その内容が事実かは判断できなかったと説明しました。

これらを基に立花氏は、SNS上などで竹内元県議に関する情報を発信。その後、竹内元県議は、SNS上での中傷などを理由に議員を辞職し、死亡しています。

白井県議は…。

白井県議
「（電話で立花氏と）コンタクトをとらせていただいた」

斎藤知事に関する報道が一方的だと感じ、立花氏に情報提供する目的で連絡したと説明しています。

　　　◇

斎藤知事を応援していた立花氏に対し、非公開の情報や、真偽不明の文書などを提供していた3人。

百条委の奥谷委員長は、業務を著しく妨害されたとして被害届を出す意向を示しています。

（2月25日放送『news zero』より）