トップの“パワハラ疑惑”に揺れる兵庫県では、知事の辞職を求める動きが加速しています。一方、知事本人は2日、改めて辞職を否定しました。

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パワハラ疑惑などへの追及が続く中、2日朝も登庁した、兵庫県の斎藤元彦知事。待ち構えていた取材陣に動じることなく…

兵庫県　斎藤元彦知事（46）
「はい、おはようございます」

──ご自身の進退は？

兵庫県　斎藤元彦知事
「これまで申し上げている通り、調査委員会への対応と日々の仕事をしっかりやっていく」

改めて辞職を否定し、2日の業務へと向かっていきました。

ただ、知事の職を巡っては、県議会の一部会派が不信任案を提出する方針を固めているほか、3年前の知事選で斎藤知事を推薦した日本維新の会までもが、辞職を求めるかどうかを協議。6日に予定されている証人尋問以降に判断するとしています。

これまで多くの「パワハラ」や「おねだり」疑惑が浮上している斎藤知事。8月30日に行われた証人尋問では、パワハラ疑惑を中心に追及されました。

百条委員会　奥谷委員長
「チャットによる夜中・休日など時間お構いなしの指示が矢のようにやってくる」

深夜や休日など業務時間外に職員にチャットで指示を送っていたことがあったということについて問われた知事は…

兵庫県　斎藤元彦知事
「レスポンスは当然、明日でいいですとか、週明けでいいですとか、そういったところをやっぱり、丁寧に書いておくということは、今考えればすべきだったと」

証人尋問の場には職員も出頭し、斎藤知事から「机をたたいて“叱責”」されたという証言もしました。

職員
「私の頭の記憶では（机を）片手で、平手で1回か2回たたいた。両手だったかもしれない。どうなっているんだ、バン（と）」

これについては…

兵庫県　斎藤元彦知事
「思わず机をですね、確かポッとたたいてしまったということは記憶していまして、当時おられた方にはおわび申し上げたいですし、直接謝罪をしたいと思います」

謝罪や反省の弁を述べることもあった知事ですが…

──ご自身は今でもパワハラをお認めにならないんですか？

兵庫県　斎藤元彦知事
「パワハラかどうかは私が判定するというよりも、百条委員会とか第三者委員会が判定するものだと思います。私は自分の行為で不快に思った人がいるのであれば、本当におわびしたいと思っております」

また、証人尋問では知事としての振る舞いについて問われる場面もありました。

百条委員会・日本共産党　庄本えつこ議員
「県民会館の喫茶室で、もう時間が過ぎているので出て行ってくださいと（スタッフから）言われたときに、自分は知事なのに何で出て行かなくちゃいけないんだと」

兵庫県　斎藤元彦知事
「『知事なのになぜ出て行かないといけないのか』とは言っていません。大きい声で『早く出てってください』って言われたので、私もちょっとびっくりして、ちょっと大変申し訳ないなという思いで『すみません兵庫県知事です』と名乗った」

6日に予定されている証人尋問では、贈答品のおねだり疑惑などについて追及されるものとみられます。

（9月2日放送『news zero』より）