高騰するコメ 育苗段階から争奪戦 1週間ほど早い作付け目指す 福井市内の農家
コメの価格が高騰する中、福井市内では17日、田植えに向けて育苗が始まりました。例年より1週間早い作付けを目指していて、すでに収穫後のコメの販売先は決まっているということです。
■リポート 吉岡弘起記者
「今年秋の収穫を見越して、新米は全て、こうした苗の段階で完売となっています」
福井市下馬の稲作農家白井清志さんです。温度管理された農業ハウスでは、苗箱に土と種もみを入れ、苗を作る作業が始まっています。例年より1週間ほど前倒しして始められ、今シーズンはコシヒカリなどおよそ8000枚を作る予定で、4月上旬から50ヘクタールの水田に順次、苗を植えるということです。
コメが不足する中、早くも今年の新米を巡って、集荷業者による争奪戦が激しさを増しているということです。
■コメ農家 白井清志さん
「コメが今年も足りないぞという雰囲気になっている。話にならないほど今年は(引き合いが)多い。完売。対応できない、うちでそれだけの量は」
白井さんは消費者にできるだけ早くコメを届けようと、今年は収穫までの期間が短いハナエチゼンの生産量を3割増やすということです。なお、収穫は8月上旬からの予定です。