鯖江市のブロック塀倒壊事故から1年 相次ぐ地震に安全意識高まり撤去や改修の動きが加速
去年、鯖江市で通学中の男子児童が倒れてきたブロック塀に足を挟まれて骨折した事故から26日で1年。能登半島地震もあり、県内では老朽化したブロック塀に対する安全意識が高まり、撤去や改修する動きが加速しています。
去年9月、鯖江市舟津町で当時小学6年生の男子児童が、通学路にある民家のブロック塀に触れたところ崩れ落ち、ブロックで右足のすねの骨を折り全治8週間の重傷を負いました。
事故から1年。
記者
「事故現場はブロック塀は撤去され、プラスチック製の塀が設置されている」
家主
「ブロック塀は危ないので、2段だけ積んで、上はプラスチックの塀に 鯖江市からの補助金も申請して建て直した」
こうした動きは県内で広がっています。昨年度の上半期に各市町に寄せられたブロック塀に関する相談は107件でしたが、鯖江市で事故が起きてからの半年間で3倍にまで増えました。
さらに撤去や改修に向けた補助金の申請も大幅に増えました。
福井市の60代女性も、道路に面する自宅のブロック塀の一部を補強する工事を決めました。
50年以上前に建てられたブロック塀には隙間やずれが。そして触わってみるとぐらつきも確認できます。
女性
「道は細いけれども、近くの人の通り道になったり、文殊山を登る人がここを通ることも多い 特に別の人にケガがあると困るのでそれが一番怖い 能登半島地震があったことも大きい」
工事では、ずれたブロック塀を一度撤去し、鉄筋を通して強度を高めました。
マメタ 営業部 海道惇 部長
「昨今地震がいつ起きるか分からない 地震でブロック塀が倒れて避難経路が防がれてしまうことがあるので、自分のためにも周りの人のためにもいち早く危険がないかチェックして対策をとってほしい」
撤去や改修の動きが加速している老朽化したブロック塀の撤去。命を守り悲劇を繰り返さないために今一度安全性の確認が求められます。