トラフグの稚魚出荷 1年半かけて立派な“若狭ふぐ”に 嶺南各地の養殖業者へ約7万匹 小浜市・県栽培漁業センター
サイズを確認しながらの出荷作業=28日午前9時、小浜市堅海
小浜市の県栽培漁業センターで養殖用のトラフグの稚魚の出荷が始まりました。6月中旬にかけて、7センチと10センチの2種類のサイズ合わせて7万匹を、嶺南各地の養殖業者に出荷します。
28日は職員が体長7センチのトラフグの稚魚をトラックに運び、高浜町の養殖業者に合わせて1万2000匹を出荷しました。稚魚は若狭湾で獲れた天然のメスとセンター内で育てているオスを掛け合わせ、今年2月にふ化させました。
ふ化した直後から出荷の直前まで水温管理を徹底して育てていて、稚魚は出荷先で1年半かけて、体長30センチから40センチ、重さ1キロほどに成長し、若狭の冬の味覚「若狭ふぐ」として、民宿や旅館などで提供されます。