被災高校の選手が県内合宿 珠洲市・飯田高校ウエイトリフティング部 全国大会へ士気高める
能登半島地震で被災した珠洲市の飯田高校のウエイトリフティング部員が、全国大会を前に、坂井市の坂井高校で合宿をしながら練習に励んでいます。地震後、同高校は避難所になり、部員たちは富山県や金沢市などでの避難生活を強いられていて、十分な練習ができない状況が続いています。(2月12日)
同校のウエイトリフティング部は強豪として知られ、高校3冠を果たした男子89キロ級の山下由起選手など、全国大会に出場する選手も多く所属しています。指導者同士のつながりで11日から坂井高校で合宿を行っていて、部員がそろっての練習はおよそ1か月半ぶりだということです。
■飯田高校・浅田久美監督
「悩んで悩んで、もんもんとした日々が続いていた。汗を一杯流して、いい顔して練習しているなと本当にうれしく思います」
■飯田高校2年・山下由起(よしき)選手
「当たり前にできた練習が突然できなくなったので、練習ができるありがたみを感じる。今できることを全力でして、結果で地域の人たちを元気づけることができれば」
飯田高校の選手たちは17日と18日にも坂井高校で練習を行う予定で、3月に金沢市で開かれる全国選抜大会に挑みます。