若狭に春の訪れ告げる「お水送り」 たいまつ行列で"御香水"運ぶ 火と水の織りなす厳粛な伝統行事 小浜市・若狭神宮寺
御香水を川に注ぐ白装束姿の住職=2日、小浜市「鵜の瀬」
若狭に春の訪れを告げる伝統行事「お水送り」が2日夜、小浜市内で営まれ、大勢の見物客が火と水の織りなす厳粛な行事を見守りました。
「お水送り」は、奈良の東大寺二月堂のお水取りに先駆けて営まれる伝統行事です。2日午後8時過ぎ、たいまつ行列が若狭神宮寺を出発し、およそ1.8キロ上流の鵜の瀬に向かいました。鵜の瀬では、クライマックスの送水神事が行われ、白装束姿の住職が送水文を読みあげた後、たいまつの火で守り運んできた御香水(おこうずい)を川に注ぎました。
■東京からの見物客
「すごく荘厳で良いお水送りだった。良かった」
注がれた御香水は10日かけて奈良に届くとされていて、お水送りが終わると若狭に本格的な春が訪れます。
最終更新日:2025年3月3日 19:17