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【特集】全国初の恐竜学部 一期生は筋金入りの恐竜好き 夢は"新種の恐竜"化石研究 福井県立大学

2025年3月20日 19:47
【特集】全国初の恐竜学部 一期生は筋金入りの恐竜好き 夢は"新種の恐竜"化石研究 福井県立大学

この春、全国で初めて県立大学にできる「恐竜学部」。全国から注目を集めるこのユニークな学部に一期生として入学する学生たちは、どんな志や希望を胸に恐竜王国でのキャンパスライフを送るのか。熱い思いを聞いてきました。

■トロント大学准教授 デイビッド・エバンス博士
「カナダでは恐竜のゴールドラッシュという」

研究者の話を前のめりに聞いているのは、この春、県立大学に新たに設けられる恐竜学部の一期生たちです。

■京都出身の新入生
「肉食恐竜が好き。全国で恐竜学部って言っている学部はここしかない。この学部でCTスキャンを使った本格的な研究できるのが楽しみ」
■東京出身の新入生
「フィールドワークがたくさんあると聞いている。どんなことができるか、今から楽しみにしている」

全国初のユニークな学部として注目を集める恐竜学部。一期生には、筋金入りの恐竜好きが全国から集まりました。そのうちの一人が広島県出身の小響駿人さん(19)です。

自宅にはポスターやフィギュアが飾られ、恐竜一色。その中でも、とりわけ読み込まれた様子の一冊が。

■小響駿人さん
「小学生の時に親から買ってもらった最初の恐竜図鑑。この図鑑を端から端まで、全部のページに書いてある恐竜の名前を覚えるくらいずっと読んでいた」

図鑑をきっかけにすっかり恐竜のとりこに。当時使っていたカメラ機能付きのゲーム機には、初めて県立恐竜博物館を訪れた時の写真が。

■小響駿人さん
「この日、1日で600枚撮っている」
「この時はリニューアル前なので、ティラノサウルスロボットの歯が見えていたりとか。今はもうない展示の写真がたくさん残っている」

小学生の時に書いた卒業文集には「古生物学者になりたい」と将来の夢を記していた小響さん。恐竜学部ができることを知り入学を志しますが、ここで一つ問題が。

高校卒業は2024年3月。一方、恐竜学部の新設は1年後の2025年4月。悩んだ末、県立大学の生物資源学科を受験し、福井で大学生活を過ごしてみることに。福井でのキャンパスライフを満喫していたものの…。

■小響駿人さん
「夏休みが終わって楽しいけど、やっぱり恐竜学部への熱は冷めなかった」
「小学生のころからずっと、将来は恐竜の研究者になると言い続けてきた。他の進路を見てこなかった。ここにきて、恐竜じゃない大学進学は考えられなかった」

恐竜学部への入学を目指し、一念発起。見事、合格を果たしました。

■小響駿人さん
「見つかる化石の数は9割以上、福井県。日本の恐竜の研究をしたかったら福井県というのは聖地」
「個人的に恐竜の中でもティラノサウルス上科というグループが好き。このグループの新種の恐竜が福井県から見つかれば研究できたら」

熱い思いを胸に全国各地から集まった若者たち。いよいよ春から恐竜漬けのキャンパスライフが始まります。

最終更新日:2025年3月20日 19:47
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