「お城まつり」雲浜獅子5年ぶり巡行 今年は"女性笛方"初参加 担い手減少背景に
小浜市の市街地で伝統の「お城まつり」が始まり、2頭の雄獅子と1頭の雌獅子が登場する雲浜獅子が5年ぶりに市内を賑やかに練り歩きました。地区の担い手減少を背景に、今年は初めて女性の笛方が祭りに参加しました。
雲浜獅子は、2頭の雄獅子が1頭の雌獅子をめぐって繰り広げる恋の駆け引きを笛や太鼓、それに歌に合わせて勇壮に演じる伝統芸能で、県の無形民俗文化財に指定されています。
コロナ禍の影響により市内を練り歩くのは5年ぶりで、一行は店舗や家々に立ち寄ると優雅な舞いを披露していました。
少子高齢化で地区の担い手が減少する中、雲浜獅子も25年ほど前には40~50人の参加がありましたが、今年は30人ほどに減少していて伝統の継承が課題となっています。保存会では今年、地区の内外から応募のあった男女合わせて5人を新たに笛方として受け入れました。女性が参加するのは初めてだということです。
■参加した人
「笛のメンバーが足りないということを聞きましてちょっと挑戦してみようかなと思いました。これでちょっと人数も増えて末永く継承していってくれたらなと思います」
■雲浜獅子保存会 宇田川昇二 会長代行
「伝統ある雲浜獅子に少しでも興味のある方に色んな形で参加していただいたら非常にありがたいと思っています」
お城まつりは3日まで続き、雲浜獅子と3基の棒振り大太鼓が新緑のまちなかを賑やかに練り歩きます。