「先行プラントの知見が反映されている」40年超運転目指す高浜原発3・4号機の安全対策を県の専門委員会が評価
40年を超えた運転を目指す、関西電力の高浜原発3・4号機について、県の原子力安全専門委員会は28日、「先行プラントの知見が反映されている」と安全対策に一定の評価を示しました。
専門委員会は高浜原発3・4号機の安全性を検証し、この中で、委員からは今後20年延長して運転した場合、原子炉施設で使われている部品のスペアパーツをメーカーから調達することができるのかなどといった質問が出ました。
これに対し原子力規制庁と関西電力の担当者は、将来なくなりそうな部品については、余計に確保したり、違う部品に置き換えたりして対応するとしました。
また運転延長に伴い取り換える蒸気発生器については、材料の合金をひび割れしにくいものに変えたり、異物が入りにくい構造に改良したりすると説明しました。
議論を受け鞍谷文保委員長は、「先行プラントの知見が反映されている」と、安全性に一定の評価を示しました。
杉本知事は、専門委員会の意見を40年超えの運転を了承するかどうかの判断材料の1つにするとしていて、委員会は近く報告書をまとめ県に提出します。