鯖江駅前“お試しショップ”オープン 空き店舗を無料貸し出し 出店に挑戦する人を応援、鯖江市
鯖江駅前のビルの空き店舗を活用した期間限定のお試しショップがオープンしました。最初に出店したのは農家が営む手作りおやつの店で、駅前に新たな風が吹きそうです。
7日にオープンした手作りおやつの店「うちのぶどう」。看板商品はシフォンケーキで、まるで雲のようなふわふわ食感と、自家栽培のフルーツを取り入れた優しい甘さが自慢です。
■うちのぶどう 宮本采知代表
「鯖江市をもっと盛り上げたいという思いが強くなってきて。駅前というと栄えているイメージがあると思うけど、鯖江市はそこが弱いのかなと思って」
出店したのは、半年以上使われていなかった鯖江駅前ビル1階のスペース。鯖江市では、このスペースを「SABA YELL(サバエール)」と名付けて、出店にチャレンジしたい人を応援するため、家賃と光熱費を無料にして貸し出すことにしました。
「うちのぶどう」は、市内でテイクアウトの専門店を営んでいて、今年10月に予定している新店舗への移転を前に、駅前の店ではある商品をテスト販売しています。
■客とのやりとり
「今新しい店を建てていて、そこで“おにぎり”をしようって計画を立ててます。この場をお借りして販売をさせてもらおうかなと」
使っているのは、自家栽培のコシヒカリ。具材には特産の吉川ナスの佃煮も取り入れて、地元の食の魅力を駅前から発信します。
■東京都からの観光客
「東京では見たことないナスの佃煮のおにぎりとかが気になった」
■地元の客
「鯖江の駅があまり使われなくなって寂しいなと思っていたら、ここにできるって聞いたので、それは良いことだなと思う。これをはじめとして、いろんな店がたくさん集まると良い」
■うちのぶどう 宮本采知代表
「鯖江市の魅力とか、私たちの農業への思いとか、食べ物に対するこだわりとかをもっとたくさんの県内の人、あわよくば県外の人にも伝えられれば」
「うちのぶどう」は7月14日まで、期間限定での出店ですが、鯖江市では、来年3月までこのスペースを希望者に順次、貸し出すことにしていて、これまでに5つの店が興味を示しているということです。