拉致被害者「今すぐ帰して」 蓮池薫さん講演 集会で早期解決を訴える 越前市
拉致問題の早期解決を願って、越前市内で17日、集会が開かれ、拉致被害者の1人で新潟県からかけつけた蓮池薫さんが、交渉の期限を設けて北朝鮮に圧力をかけ、解決を目指すよう訴えました。
集会は「北朝鮮に拉致された日本人を救う会」が開いたもので、およそ450人が参加しました。講演した蓮池さんは「北朝鮮が拉致問題を解決済みと主張するのはうそだ」と強く非難しました。その上で、拉致問題は核やミサイル問題と切り離して、解決を目指すよう訴えました。
■蓮池薫さん
「帰国していない拉致被害者の親御さんで、生存者はお二人なんです。今すぐ帰してもらわななきゃいけない。北朝鮮の食糧難とかは我々として人道的に支援する。帰してくれたら支援するという人道問題にして、まず解決しよう。私はこれしかないと思う」
また、小浜市の拉致被害者・地村保志さんも問題の一刻も早い解決に向け、政府の行動を求めました。
■地村保志さん
「一刻の猶予もない。政府が動かないことには、何にも進展しない。日本政府には、一刻も早い日朝首脳会談の実現に向けて、本当に全力で石破総理には取り組んで欲しい」
■集会に参加した人
「横田めぐみさんもそうだけど、是非全員元気で帰国されることを心から願っている。私も何か協力できることはさせてもらおうと思う」
集会には、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない特定失踪者の家族も参加し、早期解決を切実に訴えました。