県内の最低賃金、時給984円に 今年10月から適用 上げ幅は過去最大、去年より53円上昇 福井地方最低賃金審議会が福井労働局に答申
福井地方最低賃金審議会は、県内の最低賃金を53円引き上げ、時給984円にすることを決め、福井労働局に答申しました。過去最大の上げ幅です。
審議会では、福井労働局の求めに応じて、最低賃金の改正について審議してきたもので、物価高騰や賃金の地域間格差、それに賃上げによる企業への影響など、幅広い観点から議論を進めた結果、今年10月からの県内の最低賃金は、時間給で去年より53円、率にしておよそ5.7%引き上げ、984円とするよう答申しました。これは去年の43円を大幅に上回り、過去最大の上げ幅です。
最低賃金を巡っては、厚生労働省が時間給で50円の引き上げを目安として示しましたが、福井は近隣の県に比べて最低賃金が低いことから、杉本知事は地域間格差の是正には「国の目安を上回る引き上げが必要」との認識を示していました。
この答申を受け、福井労働局では最低賃金改正の手続きに入り、10月から適用されることになります。