宇宙ビジネスで競争力強化へ 県内企業が人工衛星の最新研究を学ぶ
宇宙ビジネスで競争力を高めようと23日、福井市内でセミナーが開かれ、県内企業の担当者が小型の人工衛星を使った最新の研究内容などについて学びました。
1辺が10センチほどの超小型の人工衛星。福井大学とセーレンが共同で開発したもので、地上との通信機器のほか、カメラも搭載しています。
県内の産官学で構成する「ふくい宇宙産業創出研究会」は県工業技術センターでセミナーを開き、宇宙に関する最新の研究内容が報告されました。
人工衛星には化学変化で温度を一定に保つ「蓄熱材」が搭載されていて、温度変化が過酷な宇宙空間で、安定して電力を供給できるかどうかを実証する計画です。
研究者
「充電され電圧も上がっているので正常 目的通りのデータが取得できている」
福井大学では、デモ機を使って宇宙空間でデータを正しく受信できるかテストが続けられていて、新たに開発した人工衛星は、今年10月に打ち上げられ、11月に宇宙空間に放出される予定です。
研究会では、衛星の設計から開発・運用までを一貫して県内の企業などが手がけることで、宇宙ビジネスでの競争力を高めたいとしています。