新たな超小型衛星を開発 福井のモノづくり技術集結 宇宙空間での電力の安定供給を実証へ
新開発した超小型人工衛星
県内のモノづくり技術が集積した教材用の衛星をベースに、福井大学などが新たに超小型衛星を開発しました。宇宙空間でも安定して電力が供給できるか、実証します。
新たに開発した衛星は重さ1.3キロ、10センチほどの立方体で、太陽電池に加えて、アンテナとカメラを搭載しています。工期短縮を図るため、福井市の総合繊維メーカー・セーレンが開発に携わった教材用の衛星をベースに、1年半で開発しました。
電力消費の高いヒーターではなく、化学変化で温度を一定に保つ蓄熱材を搭載していて、温度変化が過酷な宇宙空間でも安定して電力が供給できるか実証します。
衛星は10月に宇宙空間に放出される予定で、運用には福井大学や福井工大も加わります。