耕作放棄地をAIで確認 県民衛星の画像データ活用 作業時間の大幅削減に 坂井市とIT企業が共同開発
県民衛星「すいせん」の画像データを活用します。坂井市と県内のIT企業が使われていない農地の状況を確認できるシステムを共同開発し、作業時間の大幅な削減につなげます。(1月19日)
衛星に備え付けられた赤外線カメラが撮影した画像を人工知能(AI)を使って解析し、どの農地が耕作放棄地になっているかを自動的に地図に反映させることができるということです。市によると、去年4月から試作を始め、判定の精度は9割以上ということです。
耕作放棄地に関する調査は年に一度行われていて、これまで完了までに半年かかっていましたが、市ではシステムの導入によって、作業時間を6割から最大で9割削減できるとみています。
■坂井市・池田禎孝市長
「農業分野のみならず、林業あるいは観光にも(効果を)波及できるのではないか」
坂井市は来年度から運用を始め、防災面での利用についても検討を進めます。