「省エネ大賞」受賞 轟産業開発の冷暖房装置 電気代9割カット 地下水や工場の温排水を活用
福井市の工業機器商社轟産業の開発した地下水や工場の温排水を活用する冷暖房装置が、省エネ大賞の資源エネルギー庁長官賞(節約分野)を受賞しました。電気代9割カットの福井のものづくりの技が注目を集めています。(1月12日)
ポンプでくみ上げた地下水や工場の温排水を冷暖房のエネルギーとして活用するもので、冷水や温水の熱を空気中に拡散させる熱交換器を通して46度の温水で室温38度前後、水温18度の地下水なら同じく21度前後をキープできるということです。
■轟産業 開発営業課・木村敏幸さん
「暖気代は90%以上はカットできる。動いているのはファンとポンプだけですので、熱源はほぼタダで利用していることになる。工場の中にはたくさん使っていないエネルギーがあるので、それをうまく活用してもらうと冷房も暖房もかなり少ないコストで実現することができる」
熱利用された温水は例えば、融雪の散水として再利用ができるということで、循環型のシステムを構築することも可能です。表彰式は1月31日に東京都内で開かれます。