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【父の日に何が欲しいですか?】1位「感謝の言葉」2位「家族との時間」3位は…「何もいらない」 令和のパパたちは板挟み?アンケート結果からわかるパパたちの本音

2024年6月7日 12:05
【父の日に何が欲しいですか?】1位「感謝の言葉」2位「家族との時間」3位は…「何もいらない」 令和のパパたちは板挟み?アンケート結果からわかるパパたちの本音
パパたちが欲しいものは?

6月16日の父の日を前に、パパたちの本音を調べたアンケート調査が公開されました。父の日のプレゼントに何が欲しいか尋ねたところ最も多かったのは「感謝の言葉」でした。
家事代行サービスやベビーシッターのマッチングサイトを運営する「キッズライン」が今年5月に0~17歳の子どもを持つ男性を対象にインターネットで調査し、265人から回答がえらました。

父の日のプレゼントで欲しいものを訪ねたところ、1位は「感謝の言葉や手紙・手作りの品」(20%)、2位は「家族みんなで過ごす時間」(18.9%)、3位は何と「何もいらない」(16.6%)でした。高価な物ではなく時間や言葉といった心の充足感を求めるパパたちが多いことが分かりました。


1位の「感謝の言葉~」は具体的に誰から、どんな言葉や手紙などが欲しいかについては、次のようなコメントがありました。

■3歳の娘からもらえると嬉しい。感謝の気持ちを言葉で表したり、顔を絵で書くのが上手になったから。母の日に妻がもらっているのを見て、自分もほしいと感じた。(20代男性/埼玉県)
■子どもからの「いつもお仕事頑張ってくれてありがとう」。平日は仕事が忙しく子どもとゆっくり過ごせないのでこのような言葉をもらうと仕事を頑張ろうと思える。(30代男性/大阪府)
■子どもと妻から仕事のねぎらいと感謝の言葉。仕事について理解してくれているとありがたいから。(40代男性/東京都)

2位の「家族みんなで過ごす時間」について、具体的に何をしたいかについては、次のような回答がありました。

■最近週末も子ども達とゆっくり話す時間が取れないので、何も予定を入れずにのんびり過ごしたい。(50代男性/東京都)
■ゆっくり公園などで過ごしたい。普段忙しく、なかなか家族3人でゆっくりできないので。(30代男性/神奈川県)
■大型ショッピングモールなどでブラブラ買い物したり、ご飯食べたりしたい。平日はバタバタしてるので、子ども中心で好きなものを食べさせてあげたい。(40代男性/埼玉県)

背景には、パパたちの多くが、日々仕事が忙しく自宅にいられる時間が短いために、家族との時間が満足に取れていない状況が影響しているとみられます。

3位の「何もいらない」、その理由については…。

■子ども達と過ごす時間を持てることに満足しているから(50代男性/東京都)
■毎日に満足しているし、特にほしいものもないから(30代男性/東京都)
■育児にあまり関われてなく、祝われるようなことをしていないため(30歳男性/東京都)

とのことで、「ほしいものがい」という理由もあり、パパたちが父の日に何かをもらいたいと感じていないことも背景にあるようです。

一方、「母の日」アンケートでママたちが欲しいプレゼント1位は「自分だけの時間」でした。(父の日アンケートでは4位)2位は「感謝の言葉・手紙・手作りの品」。3位は「お花」。4位は「ギフト券・割引券」でした。パパとママで違いがみられるのは「自分だけの時間」です。ママは35.5%に対し、パパは15.1%と少なくなっています。


アンケートではパパたちの育児への関わり度合いについても聞いています。「十分に関われていると思う」「ある程度は関われていると思う」で7割を超えています。ただ、より多くの時間を育児に充てたいとうパパたちも5割ほどいるということです。一方で、5割ほどのパパたちが育児をすることに障壁を感じていることも分かりました具体的には「長時間労働・残業の状態化」や「仕事の責任が大きく代替人員がいないこと」、「職場の人手不足」などが多いことが分かりました。パパたちの具体的なコメントです。

■収入の維持のためには長時間労働やむなしだが、そうすると子育てや家事との両立が難しくなる。また子育てや家事のスキルが低いので時間がかかり、やっと捻出した時間が有効活用できていない。「これなら外で働いていた方が家族のためか」と感じる。(40代男性/東京都)
■稼ぐことも子育ての根幹で簡単に収入を減らすわけにはいかないのが難しい。(30代男性/東京都)
■第二子誕生にともない、時短育休を申請すると上司から無視されるなどの扱いを受け、子育てを理由に休みにくい環境だと感じている。(30代男性/埼玉県)
■子育てや家庭の都合を優先することが、仕事をしていないという印象に繋がる風潮が根強くある。職場で出世したり認められるには、プライベートを犠牲にして忙しく働くことが前提になっている。子どもの行事のために有休を取ることに対して、歓迎されない雰囲気。(30代男性/神奈川県)
■出張が多く、日帰りが難しい時がある。今はベビーシッターをフル活用してなんとかしている状況。2人目などは考えづらい。(20代男性/宮城県)
■単身赴任になり、ほとんど育児には関われなくなった。管理職になると代わりの人間がおらず休暇も取りにくいため、子どもになかなか会えない。(40代男性/和歌山県)


パパたちの多くが、育児にもっと関わりたい思いがあるものの、収入を得るために長時間労働や職場のルールに従わなければならない複雑な状況下にあるようです。また「男性が育児をする」ことへの上司世代の無理解も、令和のパパたちにとって悩みの種になっているということです。

最後に紹介するのは、「父になってよかった」と感じているかどうか。なんと94.7%が「よかった」と感じていることが分かりました。(ママたちが「母になってよかった」と回答した割合は89.9%)その理由については…。

■毎日子ども達の写真を見返して、成長を感じたり笑顔を見ることが幸せで生きがいだから(30代男性/千葉県)
■育児は大変だけど、子どもがいない人生を想像するとやはり今よりも味気ないものになっていたと思うから(30代男性/海外)
■今まで自分のことしか考えていなかったのが、子どものために動けている自分に驚いている(30代男性/東京都)
■子どもを通じて異なる視点から社会を見る目を養えたから(40代男性/東京都)


調査を実施したキッズラインは今回の調査結果を踏まえ、次のようにコメントしています。

「今回の調査からは、令和の父親は『子育てに積極的に関わりたいが、長時間労働などの職場環境が育児の障壁となっている』状況が改めて明らかになりました。子どもを育てるためには金銭的な基盤が不可欠であるために、仕事と家庭との両立に多くの父親が頭を悩ませているようです。また、父親と母親に同じ調査を行ったことにより明らかになったのは、育児に関わりたいものの長時間労働で思うように家族の時間が持てない父親と、ワンオペ育児によって育児に疲弊している母親の姿です。育児には金銭的な基盤と対面のコミットメントの両方が欠かせませんが、社会の意識や労働環境の整備不足から、育児世帯の親の双方が理想とする家族の生活スタイルを選択できていないことがわかりました。これらの結果から、父の日のプレゼントに家族から『感謝の言葉や手紙・手作りの品』がほしいという父親の回答の背景には、令和の父親が置かれた板挟みの状況があると考えられます。今年の父の日には、家族のために日々頑張っているパパに向けて『いつもありがとう』と感謝の言葉を伝えてみてはいかがでしょうか?」

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