旧ビッグモーターは「WECARS」に…新たな看板を設置 福島
中古車販売「ビッグモーター」の事業を引き継いだ「WECARS」が、新たな社名が入った看板を県内の店舗にも設置をしました。
■溝井貴美 記者
「旧ビッグモーターからの再出発です。白の下地に水色の文字で「WECARS」と描かれています」
新たな看板が設置されたのは福島市本内のWECARS福島店です。
「旧ビッグモーター」をめぐっては、去年、客の車を傷つけ保険会社に保険金を不正に請求していたことが発覚。このほかにも、一部の店舗前の街路樹の伐採や残業代の未払いといった問題も相次いで明るみに出て、世間を騒がせました。問題の発覚後は経営が悪化し、ことし5月に大手総合商社の「伊藤忠商事」が「ビッグモーター」を買収。そこで事業を引き継ぐ形で発足したのが「WECARS」です。WECARSは、「旧ビッグモーター」の店舗の看板を新しいものに順次変更していて、24日は福島市の店舗でも新しい看板の設置が行われました。県内には郡山市にも店舗があり、WECARSは、今年中に全国およそ250店舗で看板を付け替える計画です。
旧ビッグモーターの事業を引き継ぎ新たな看板を設置し発足した「WECARS」ですが、ここまでの経緯を改めて振り返ります。
中古車販売大手だった旧ビッグモーターをめぐっては、去年、客の車をわざと傷つけ保険金を不正に請求していたことが明るみになると、一部の店舗前の街路樹を伐採したり、社員を違法に残業させたりといった事も次々と発覚し、企業の組織風土が問題視されていました。
問題の発覚後は経営が悪化し、大手総合商社の「伊藤忠商社」が旧ビッグモーターの買収に乗り出しました。
買収した「伊藤忠商社」は、5月にこの「WECARS」を発足し、新しい会社として企業風土も含めて「利益至上主義」からの脱却を目指しています。
世間を大きく騒がせた旧ビッグモーターですが、車の購入者や車検など私たちの生活にも身近な業種の1つです。
信頼を回復し、会社を立て直すことができるのかが問われています。