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硫化水素影響か…源泉管理向かった3人死亡 福島市・福島

2025年2月18日 19:11
硫化水素影響か…源泉管理向かった3人死亡 福島市・福島

福島市の高湯温泉で、源泉管理のために山に入っていたホテルの関係者3人が遭難する事故がありました。警察と消防が捜索にあたり3人を発見しましたが、全員の死亡が確認されました。発見された現場近くは有害な「硫化水素」の濃度が高い状態だったということです。

現場となったのは、「東北の秘湯」とも言われる福島市の高湯温泉。

「3人が源泉の管理で外に出たが帰ってこない」

17日午後2時過ぎ、高湯温泉のホテルの支配人ら3人が源泉の管理作業のために近くの山に入ったところ、夜になっても戻らず、連絡がとれなくなったというのです。

■川上耕平記者
「連絡がつかない男性3人を救出しようと、警察などが捜索にあたっている」

警察と消防が18日朝から20人態勢で捜索を開始。雪が強く降るなか4時間あまり捜索を続けましたが…。

■川上耕平記者
「見つかった男性を乗せたとみられる車が下りてきました」

消防などによりますと、3人は源泉の近くで倒れているところを発見されたものの、その場で死亡が確認されたということです。3人が倒れていた場所は、人体に有害なガスである「硫化水素」の濃度が高い状態でした。こちらは高湯温泉観光協会のウェブサイト。高湯温泉の源泉は近くに10箇所あり、良質な温泉を引くためには定期的な手入れが欠かせないといいます。ただ、高湯温泉のような「硫黄系の温泉」の場合、「硫化水素」といった有毒なガスが源泉近くで発生するおそれがあり、環境省も安全管理が必要だとしています。その有毒ガスが今回の事故の引き金となったのでしょうか。警察は、3人の死因の特定を進めるとともに、事故当時の経緯を詳しく調べています。

最終更新日:2025年2月18日 19:11
    福島中央テレビのニュース