異常な高値の野菜 長く・鮮度良く保存するコツは?・福島
この冬は野菜が異常に高騰していて、少しでも安いときにまとめ買いをするなどみなさん工夫をしていることと思います。
そこで、たくさん買った野菜を鮮度良く、長く保存するためのコツを取材しました。
世間では“異常な高値”と言われるほど今、野菜が驚く価格で推移しています。
都内のスーパーではキャベツ1玉1000円という時期もあったそうで、国の調べでは平年の3倍以上に価格が跳ね上がっているそうです。
大根や白菜も平年の2倍ほどの価格に。
毎日の献立に欠かせない野菜だし買わないわけにもいかない…
少しでも安いときにまとめ買いをしたり、余すことなく使ったり、工夫している人もいるかもしれません。
ただ、野菜は生鮮食品。長く、おいしく保存するためのコツを取材してきました。
教えてくれるのは、管理栄養士の資格を持つ加藤雅子先生です。
用意したのが、白菜 ・キャベツ・大根・ネギ(3本)
ゴジてれChu!が街のスーパーで買ったもので、合計2110円です。※1月9日購入
まずは、鍋料理には欠かせない、白菜です。
新聞紙で包んでの保存が一般的ですが、コツはくるんだ“後”にあります。
■郡山女子大学短期大学部 加藤雅子助教
「外側がついた状態で新聞にくるんで立てて、保存してもらうといいです。他の野菜もそうなんですけども、その野菜が育ってきた環境に置くのがいいと言われています」
加藤先生によると、横向きに野菜を置くと上に向かって成長しようとして余計なエネルギーを使ってしまうんだとか。
立てておくことが白菜保存のポイントです。
ちなみに大根も、同じように保存できますが、加藤先生流の保存方法はというと…
■郡山女子大学短期大学部 加藤雅子助教
「栄養が行ってしまいますので、ここで一度落とします」
買ってきてすぐに、葉の部分を切り落とすのです。
こうすることで、栄養を根の部分に閉じ込められるんだそうです。
乾燥を防ぐために、ラップで全体を包んだら…
■郡山女子大学短期大学部 加藤雅子助教
「こういった容器とかペットボトルの大きいものを切り取って半分くらいの大きさにしたものに、立てて保管した方がいいと言われています」
こちらも、立てて保存です。
一方、ネギはひと工夫が必要です。
保存しやすい大きさにカットしたら…
■郡山女子大学短期大学部 加藤雅子助教
「キッチンペーパーを濡らします」
濡らしたキッチンペーパーでくるんで、保存袋にいれることで、乾燥を防ぐことができます。
もちろん、ネギも立てて保存です。そして最後は…
■郡山女子大学短期大学部 加藤雅子助教
「次はキャベツなんですけれども、今すごく高値ですよね」
キャベツのみずみずしさを保つためにも乾燥は大敵ということで…
■郡山女子大学短期大学部 加藤雅子助教
「芯の部分を切り込みをいれて取り除きます。そこに濡らしたキッチンペーパーをつめてビニール袋にいれて保存をしたいと思います」
キャベツに限らず加藤先生の保存方法だと2、3週間は鮮度を保てるということです。
そしてワンポイント。白菜やキャベツは断面からの乾燥を防ぐため、包丁で切らずに一枚ずつ葉をはがして使うのがいいそうです。
■郡山女子大学短期大学部 加藤雅子助教
「使いきれない時には冷蔵だけでなく冷凍もしながら上手にお料理していただければと思います」