「惨殺し、死刑にします」巨人軍選手に30回以上殺害予告か 保険会社元社員の女逮捕
特定のプロ野球選手に殺害予告をしたとして、保険会社の元社員の女が逮捕されました。女はネットの掲示板で30回以上にわたり殺害予告を行っていたとみられています。
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「お前を死んでも許さない」「惨殺し、死刑にします」
女は、インターネットの掲示板で30回以上にわたって殺害予告を行ったとみられます。
9日、その女の自宅には、複数の捜査員が訪れていました。
記者
「警視庁の捜査員が段ボール箱を持って出てきました」
ほどなくして現れたのは…
記者
「捜査員に連れられて容疑者の女が出てきました。まっすぐ前を向いて車の方に向かっていきます」
天野里美容疑者(27)。威力業務妨害の疑いで9日、逮捕されました。
今年の4月下旬から6月上旬にかけて、ネットで何度も“攻撃”を繰り返していたとみられる天野容疑者。その相手とは、読売巨人軍所属の特定のプロ野球選手です。
今年5月、巨人軍は警視庁に電話でこう相談したといいます。
読売巨人軍
「インターネット掲示板に選手に対する殺害予告があり、当該選手の保険会社の顧客情報画面が添付されている」
天野容疑者のものとみられる投稿には、殺害予告の他、名前や自宅の住所などが記載されている当該選手が契約していた日本生命の顧客情報画面を撮影した写真も投稿されていたといいます。
去年まで日本生命に勤めていたという天野容疑者。在籍時は顧客情報を検索することが可能な立場だったため、その時に顧客情報画面を撮影したとみられています。
投稿を機に警備の強化など対応を余儀なくされた球団は被害届を提出。その後、IPアドレスなどから天野容疑者が浮上し、巨人軍の業務を妨害した疑いで逮捕したということです。
調べに対し、「いっぱいやりすぎて覚えていない」と容疑を否認しているという天野容疑者。当該選手のことが嫌いだったとみられ、逆恨みに近い感情で攻撃していた可能性があるということです。
事件を受け、巨人軍はコメントを発表しました。
読売巨人軍
「執拗なネット上の投稿により、対象とされた選手はプレーに専念することが妨げられました。重大かつ深刻な事案であり、球団としても、プロ野球界全体としても、このようなことが二度と起きないよう全力で取り組まなければならないと考えております」
顧客情報が流出した日本生命もコメントを発表。
日本生命
「このような事案が発生したことは誠に遺憾であり、関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしていますことを、深くお詫び申しあげます」
被害の実態把握に向け、捜査に全面的に協力するとしています。
警視庁は、天野容疑者が他にも同様の行為を繰り返していたとみて調べています。