金の延べ板を120枚“寄付”…換金総額5億2824万円 村長「すごいびっくり」 岩手・田野畑村
岩手・田野畑村に“金の延べ板”120枚が寄付されました。村長も「すごいびっくりした」と話す、今回の寄付。換金総額で5億2824万円にのぼり、村の今年度予算の6分の1にあたる金額に…。村が誕生して以来、最高額の寄付だということです。
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岩手・田野畑村 佐々木靖村長
「120枚の金を富士山のような形に積んであって、すごいびっくりしました。まばゆいばかりの富士山でした」
田野畑村の村長は驚きを隠せない様子です。去年の夏ごろに、匿名の人物から「純金を寄付したい」と申し出があったというのです。
その後、先月30日に金の延べ板120枚を受け取り、東京の貴金属店で換金しました。1枚500グラム、合わせて60キロで、換金総額はなんと5億2824万円にのぼったといいます。これは、村の今年度予算の6分の1にあたる金額です。
巨額な金の延べ板の寄付に、村の人は――
村民
「びっくりとしか言いようがなくて、本当に感謝したいと思っています」
田野畑村の人口は、今月1日の時点で3050人。村によると、1889年に村が誕生して以来、最高額の寄付で、7日の臨時議会で換金した全額を村の貯金にあたる、財政調整基金に積み立てる議案を可決しました。
田野畑村では、少子化対策や産業振興などに役立てたいとしています。