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「長期保存」OK!おにぎりや“ウナギの棒寿司”も 「食品ロスを減らしたい」 災害時のストックにも

2022年10月17日 19:13
「長期保存」OK!おにぎりや“ウナギの棒寿司”も 「食品ロスを減らしたい」 災害時のストックにも

「廃棄量を減らしたい」という思いから、長期保存が可能な食品が開発されています。普段の生活で利用できるだけではなく、災害時のストックにもなるということです。

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ミートボールなどでおなじみの石井食品が今年7月から販売している「イシイの佰にぎり」(250円~)は、具材がたっぷり入っている一見、普通のおにぎりに見えますが、“大きな特徴”があるといいます。

石井食品 溝上真悟工場長
「製造日から賞味期限が100日もつ」

賞味期限がおよそ3か月と、長期間常温でしまっておけるといいます。

石井食品 溝上真悟工場長
「常温で100日もたせるのは、レトルト(加熱殺菌)をかけるけど、温度管理や配合を調整して何百個、何千個と試作を繰り返した」

石井食品は“無添加”にこだわりがあり、長期保存を実現するため1年ほどかけたということです。開発のきっかけは、フードロス問題で、“廃棄量を減らしたい”という思いで作り上げたといいます。

石井食品 溝上真悟工場長
「フードロスの観点でも、コンビニのおにぎりだと1日しかもたない。どうせつくるのであれば『100日は最低でも、もたせよう』と」

このおにぎりには、形にも“こだわり”がありました。

石井食品 溝上真悟工場長
「お子さんと一緒にご家庭でご利用できるように、四角い形にしました」

発売から約3か月で、予想の3倍ほど売れているといいます。また、災害時のストックとしてだけでなく、普段の食事でも食べてほしいということです。

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様々なものが長期保存される今、日持ちしないとされていた乳製品なども、常温で保存できる食品が登場しています。長期保存できる食品について、街で聞いてみました。

パート(50代)
「100日くらいだったら買ってみたいかなって。ちょっと食べてみたいってのはあります」

会社員(20代)
「(長期保存が)増えていけば増えていくほどロスも少なくなってきて、食材とかの生産者もうれしくなるんじゃないかなって思います」

主婦(40代)
「賞味期限が長いのがあれば、ありがたいかなと思う」

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海商株式会社が9月から販売を始めたのが、“焼き鯖の棒寿司”と、“国産ウナギの棒寿司”です。常温で、180日保存できる商品だといいます。

詳しい製法は秘密だといいますが、特殊な技術を使い焼きさばなどの風味を生かしたまま保存できます。

海商株式会社執行役員 高僧眞理さん
「常温で長期の保存ができるようになれば、食品ロスも削減できるのではないかと」

今後も、続々と長期保存可能な食品が登場していきそうです。