真冬の寒さのなか師走がスタートしましたが、この寒さも楽しむ風物詩がスタートしました。また、懐も寒くなる値上げラッシュが続いたことし、12月は収束傾向で、冬にうれしい商品の値下げが始まっています。
ゆるやかに川を下る舟には多くの観光客が乗っています。体を温めているのはこたつです。
■元木寛人フィールドキャスター
「この風情ある景色の中、12月1日から始まったのがこたつ舟です。今回、初めての福岡という韓国のイムさん、いかがですか。」
■韓国から初の福岡旅行・イムさん
「きょうは寒いけど、こたつはあったかいです。」
県内ほとんどの地点で最高気温が10℃に届かず、真冬並みの寒さとなった1日、観光名所・柳川では、名物『こたつ舟』を目当てに県外や海外からの観光客が訪れていました。
■台湾から・楊惇淳さん
「気持ちがいい。温かくて。」
■水郷柳川観光・藤永隆利 船頭長
「家庭では電気こたつですが、舟は昔ながらの火鉢の炭でやりますので、そういう温かさも感じていただきたい。」
柳川市観光課によりますと、去年1年間の利用客は15万人余りでしたが、ことしは新型コロナによる規制が緩和されたことなどから観光客が増え、海外からの客も多くなっているということです。
■藤永 船頭長
「韓国が7割、台湾が3・4割くらい。季節の良さを知ってもらいたい。」
福岡市東のマリンワールド海の中道では、水の仲間たちにも冬が訪れています。
■中村安里フィールドキャスター
「入り口入ってすぐそばのところでクリスマスツリーが出迎えてくれます。ツリーにはラッコが飾られていて、水族館ならではのクリスマスですよね。」
登場したのは、高さ約5メートルのクリスマスツリーです。好物のイカを手にした人気者、ラッコのリロが33体飾られています。
ほかにも、魚に餌をやるサンタダイバーに、ツリーを鼻に乗せてバランスをとるアシカなど、1日から水族館はクリスマス一色です。
■マリンワールド海の中道・宮園智子さん
「今まで水族館としてマスクの着用や手の消毒をお願いしていましたが、制限がないということで、クリスマスの時期に来たことがないお客さまにもお越しいただければ。」
一方、ことしは累計で3万2000品目以上が値上げされる記録的な値上げラッシュの年でしたが、12月はその勢いが収束に向かいそうです。
帝国データバンクが食品メーカー195社の飲料や食料の値上げ品目を調べた結果によりますと、12月の値上げは677品目でした。調味料と乳製品が多くなっています。
ひと月の値上げ品目が2000を超えていたことし中頃までと比べると大幅に減り、年内で2番目に少ない水準です。
さらに、懐にうれしいキャンペーンもあります。
■中村キャスター
「こちらの食品売り場にあるのが、寒い時期に食べたくなるお鍋のお供です。価格を見てみますと、しあわせプラスと書かれています。」
イオンモール香椎浜店をはじめとした、九州内のイオンやマックスバリュでは、12月1日から来年2月末まで食料品や日用品など約3400品目が『値下げ』されます。
■40代
「きょう何にしようかなと思って、寒いからおでんにしようかな。」
■30代
「いまどれも高くなっているので、ありがたいですね。ついつい目がいってしまいますね。」
この時期の乾燥対策に役立つリップクリームやハンドクリームなども値下げの対象です。
■イオンモール香椎浜店・中谷豊店長
「（Q.値下げできる理由は？）企業努力をしていることと、協賛いただいている取引先との商談の中でしている。寒波が来たりもするし、年末年始もあるので、その時期にあわせて九州の人にお値打ちな商品をお届けしたい。」
帝国データバンクによりますと、11月30日までに判明している来年の食料品の値上げは、原材料、調味料などを中心に約1600品目と比較的少なく、約2年にわたった食品の値上げラッシュは当面落ち着くとみられています。
ほかにも12月1日からおトクになるキャンペーンがあります。旅行代金が割引になる『ふくおか平日おトク旅』です。
福岡県内で平日に宿泊する旅行で、来年2月16日の宿泊までが対象です。ただし、福岡市と北九州市での宿泊は対象外です。もちろん、福岡県内に住む人も利用できます。
このキャンペーンは福岡県が行うもので、これからの時期が旅行の閑散期にあたることや、旅行が休日、または都市部に集中してしまうことから、旅行の需要を高めて、かつ宿泊者を分散させる狙いです。
1人1泊あたり20％オフとなり、上限は1人あたり3000円です。
例えば、家族4人で旅行した場合、1人1万5000円の宿とすると、20％オフなので3000円引きになり、4人分で1泊1万2000円の割引となります。
利用できる施設は県内110か所以上で利用回数の上限はありません。予算が上限に達ししだい終了となります。
