ふるさと納税 17の返礼品で食品表示に不備 北九州市が発表
北九州市は市内の飲食店が提供していたふるさと納税の返礼品について、アラスカ産の銀だらの産地を北九州市と表示するなど、17の返礼品で不備があったと発表しました。
北九州市によりますと今月15日、寄付受付サイトを見た人から「銀だらの産地が北九州市とあるが捕れるはずがない」と指摘があり不備が発覚しました。
この返礼品を提供していたのは北九州市の飲食店「お料理佐藤」で、「ミシュラン二つ星お料理“佐藤”特製の銀鱈の西京漬け炭火焼き(5切れ)」の銀だらの産地をサイト上で「北九州市」としていましたが、正しくは「アラスカ産」でした。
そのほかの返礼品も確認した結果、鹿児島県産や日本国内産と表示すべきものを北九州市産とするなど、ふるさと納税の返礼品として扱っている17品すべてに不備があったということです。
また食品表示法で義務づけられた原料原産地表示やアレルギー表示も記されていませんでした。
これらの返礼品には549件の申し込みがあり、寄付額は1485万9000円だったということです。
店はすでに寄付の返礼品の受け付けを停止していて「仕入れ先が北九州市内の業者だったので、産地を北九州市と書いた。故意ではありません」などと説明しているということです。
北九州市は「銀だらが北九州市産でないことは考えたらわかることだった」として、委託業者と市のチェック体制を強化し再発防止に取り組むとしています。